ミカール
Mikal
 フェニキアの神で、元々はキプロス起源の神だとされる。疫病とペストを司る神。

ミクテカシワトル
Mictecacihuatl
 アステカの神で、死者の国ミクトランを治める神ミクトランテクートリの妻。

ミクトランテクートリ
Mictlantecuhtli
 メキシコ中央部、アステカの神。死者の国ミクトラン(地底世界)を配偶者であるミクテカシワトルと共に支配した神。ツォンテモックとも呼ばれ、真っ白に晒した骸骨に赤い血が点々とついた姿で描かれる。アステカの世界観では、今の世界は今まで何回か始まりと終わりを告げた世界の続きであり、現在ある世界を創造する際、ケツァルコアトルはあらたな人間を生み出すためにミクトランを出かけ、ミクトランテクートリにかつての人々の骨を譲ってくれるように交渉した。ミクトランテクートリは自分の所有物である骨を譲ることに難色を示したが、ケツァルコアトルは無理やり骨を地上に持って帰った。逃げるときにいくつかの骨をケツァルコアトルが落としてしまい。このため人間は不完全で、永遠には生きれない存在となったという。

見越し入道
みこしにゅうどう
 日本の妖怪の一種。たんに「みこし」とも呼ぶ。通説として狸が化けた姿だともいわれる。首が長く、非常に背の高い入道姿で、金棒などを持っている妖怪。人が見上げれば見上げるほど背が高くなり、また首が長くなるという。しかし、わざと見下げるように見れば、見越し入道はどんどん背丈が小さくなるという。

ミシッピゼウ
Mishipizheu
 スペリオル湖周辺に住むネイティブアメリカン、オジプワ族に信じられている非常に重要な精霊(マニトゥ)。語意は「偉大なオオヤマネコ」。強力なマニトゥであり、オジプワ族の土地に広がる広大な湖や川の全体にその影響力を及ぼす、神に近い存在だと考えられた。川や湖の底に棲んでおり、角のある巨大な蛇の姿をしている。ある伝承によれば、原初の大洪水を張本人であるとされている。湖の下に洞窟やトンネルを幾つも持ち、あたり一帯を簡単に移動し、湖の水を巨体でかき乱して急流に変え、人々を溺れさせることもある。したがって、ミシッピゼウを信じる者は、ミシッピゼウのいる湖に入る場合は煙草などのささやかな供物を用意する。地上を移動する際は身体を巨大なヒルのようにくねらせて地面を濡らし、その通り道に水溜りと流砂をのこすという。
 テマガミ湖周辺のオジプワ族のバンドは、ミシッピゼウがすべての蛇の祖だとしている。いわく、ミシッピゼウが湖を渡っていた最中にひと筋の稲妻がミシッピゼウを打ち砕き、その破片がことごとく小さな蛇となり、この蛇たちが現在の蛇の祖になったという。またミシッピゼウは銅鉱の守護神であり、人間に薬を与えてくれる存在でもあるという。ただしこの薬は人の手にはおえないような危険なもの(富や健康と引き換えに妻や子供に先立たれるような)だという。

みしゃぐじ神
みしゃぐじがみ
 日本における祟り神の一種。「みしゃぐち神」とも呼ぶ。前身は大国主神の次男、建御名方神。諏訪神社の神官一族である守屋氏により祀られていた神で、一般には「モレヤ神」、或いは「洩矢神」と呼ばれていた。木の神、石の神であり、典型的な自然神であると同時に、神官に憑依して託宣を下す神であったという。このとき託宣を伝える神官は一年神官で、年次ごとに守屋一族の中から選ばれ、一年間の任期が終わり、次代の継承者が決定すると同時に殺されていた。マタギを始めとする山人ったいから信仰されていたことから、元々縄文の神だと考えられる。

ミズガルズオルム
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ミセリコルディア
Misericordia
 ローマにおける憐れみの女神。

三つ目小僧
みつめこぞう
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御年神
みとしのかみ
 日本記紀神話において、穀物およびその収穫をつかさどる神。大年神の子で、母は香用比売命。

ミトラ
Mitra
 インド神話の神で、アーディティヤ(アーディティ参考)と呼ばれる神群の首領であるヴァルナと不可分の関係にある。その名はサンスクリット語で「計量者」を意味し、歳月や人間関係を計る者として太陽神及び契約、正義の神とされた。「リグ・ベーダ」の中でミトラにささげられた独立賛歌は一篇のみであるが、それによれば、彼は恩恵に富み、困厄から人を救い、広大にして威力があり、瞬きすることなく人間を監視するという。また人を合意、一致に導くという。

ミトラ
Mithra
 ミトラ教における主神。「ミトラス」と呼ばれることもある。もともとは古代ペルシアで信仰されていた太陽神だと思われるが、その後ゾロアスターの宗教改革によって、ヤザタの一柱とみなされ、真実を司り、アフラマズダを助ける者と考えられた。その後小アジア近隣に伝導され、これらの土地でミトラ神を創造・救済の神としたミトラ教が成立。ミトラ教は男性のみの宗教で、一世紀後半にはローマ帝国でも多くの兵士達に信仰された。オリエント地方だけでなく、ローマ帝国の拡張に伴いアフリカ、スペイン、ガリア、ブリタニアなどにも神殿が建てられた。しかし、四世紀以降キリスト教の圧迫によってその勢力は衰えるに至った。
 ミトラ教の信徒はミトラの英雄的行為によって現世の苦難から救済されると信じた。神殿には牛を屠るミトラの図像が描かれている。インドのミトラと同じく、契約、友誼、信義などを守護し、正義を司る司法者的性格を持っている。ゾロアスター教聖典「アヴェスター」においては棍棒を武器にして悪魔を退治する勇猛な戦神として登場する。19世紀フランスの歴史・言語・文献学者であるエルンスト・ルナンは「もし何らかの致命的な病によってキリスト教の成長が止まっていたら、世界はミトラ教化していただろう」という言葉によって有名になったが、一方キリスト教がなくてもミトラ教はそれほど広まらなかっただろう、と見る学者も多い。

ミトラス
Mithras
ミトラ

ミネルワ
Minerva
 古代ローマの女神。ユピテルが妻であるユノの助けを借りずに生んだ子供。ユピテル、ユノとともに合祀され、三大守護神格の一つとみなされていた。もとはエトルリア起源の技術と職人の守護女神であったと思われ、学校も教育も管掌すると信じられた。ギリシャ神話のアテネと同一視され、戦争の女神ともなった。

ミミ
 
 オーストラリアのアボリジニに信じられている精霊の一種。アーネムランド西部の岩場に住んでいるという。夜中に一人で歩いていると光が見えることがあるが、これを追うと、その光が近づきもせず、遠すぎもしない距離でその人を森の中に誘導する。これはミンミン・ライト(ミミの光)といわれるもので、これについていって戻ってこなくなった人も多いという。人を食うとされているが、ミミの主食はヤム芋だという。

ミミル
Mimir
 北欧神話における知恵者の巨人。世界樹イグドラシルの一つの根元のそばにある泉を管理していて、その泉は彼の名をとってミミルの泉と呼ばれていた。この泉の水は知恵と知識が蓄えられており、オーディンはミミルの許可を経て片目と引き換えに泉の水を飲ませてもらったという。別の神話によれば、彼はアース神族とヴァン神族との争いに巻き込まれて首をはねられたが、オーディンはその首を大事にしことあるごとにミミルの首に相談したという。

ミュルラ
Mulla
 バビロニア神話に登場する牡牛の姿をした悪魔。

弥勒菩薩 みろくぼさつ
Maitreya
 菩薩の一。兜率天(とそつてん)の内院に住み天人のために説法しているが、釈迦入滅後五六億七千万年後にこの世界に現れて衆生を救うという。弥勅。弥勅慈尊。弥勅竜樹。

耳無豚
みんきらう
 →片耳豚

ミンディ
 
ウングッド