村山談話:安倍首相「そのまま継承せず」
毎日新聞 2013年04月22日 19時10分(最終更新 04月22日 23時43分)
安倍晋三首相は22日の参院予算委員会で、1995年に当時の村山富市首相が日本による過去の植民地支配や侵略を謝罪した「村山談話」について、「安倍内閣として、そのまま継承しているというわけではない」との考えを示した。第2次安倍内閣は村山談話を踏襲する方針を打ち出していたが、軌道修正を図った。
菅義偉官房長官は1月の毎日新聞などのインタビューで、村山談話について「歴代内閣の立場を引き継ぐ」と説明。首相も2月の参院本会議で「我が国はかつて多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた。その認識においては歴代内閣の立場と同じだ」と答弁。「その上で、しかるべき時期に21世紀にふさわしい未来志向の談話を発表したい」と述べていた。【光田宗義】