ボストン爆破テロ:容疑者の死亡・逃走 各国で高い関心

毎日新聞 2013年04月19日 20時50分(最終更新 04月19日 22時09分)

 ◇五輪控えるロシアに衝撃

 ボストン・マラソンの観衆を狙う卑劣な連続爆破テロ事件が19日、大きく動いた。警官との銃撃戦で容疑者の男1人が死亡、1人は逃走を続け、世界の目はあらためて事件に向けられた。

 中国外務省の華春瑩(か・しゅんえい)副報道局長は19日の定例記者会見で、容疑者について「米国側には徹底した調査を行い真相を明らかにし、法に基づいて罰し、中国側にも通知するよう望む」と述べた。事件で中国人の女子留学生1人が死亡し、1人が負傷したためで、習近平指導部も事態を重視。米政府と密接に連絡を取り合う一方、米国側の遺族らへの対応に謝意を表したという。

 容疑者の死亡・逃走のニュースは各国で高い関心を集めている。

 独紙の南ドイツ新聞(電子版)は「偶然の写真が事件解決に役立った」と報じた。市民が事件発生時に携帯電話で撮影した写真に、逃走中とみられる容疑者の顔が映っているためで「当局の公開映像より威力を発揮した」と伝えた。

 ドイツでは21日に北部ハンブルクで約2万人が参加するマラソン大会が開催される。主催者のフランク・ターライザー氏は独紙ビルトに「サッカーなどのようにスタジアム入り口で入場者をチェックできる競技と違い、全てを把握するのは難しい」と、不安を語った。

 2005年に地下鉄爆破テロが起きたロンドンでも21日にボストンと同じ市民参加型の「ロンドン・マラソン」が開催される。主催者や警察は警備体制の見直しを進めている。

 今回、容疑者特定に威力を発揮した監視カメラ。英国では90年代後半から公共エリアだけでなく民間家庭にも普及が急激に進み、世界で最も多い約200万台があるとされる。「1キロ近く離れた歩行者の顔も識別できる」(英メディア)ものもあり、テロや暴動で容疑者特定に使われた。

 来年2月にソチ五輪を開くロシアも衝撃を受けている。プーチン大統領は18日夜、ソチでのスポーツ大会であいさつし「国際スポーツ競技の最中に起きたテロで、嫌悪すべき犯罪だ」と指摘。試合前に黙とうを呼びかけ、観客や選手とともに犠牲者の冥福を祈った。

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