北朝鮮核:「日本への脅威はミサイルより小型船」米専門家

毎日新聞 2013年04月19日 10時04分(最終更新 04月19日 10時46分)

 【ウィーン樋口直樹】北朝鮮の弾道ミサイル開発について米科学者、ヘッカー元ロスアラモス研究所長は18日、日本に到達可能な核弾頭を搭載した弾道ミサイルの実用化にはまだ時間がかかると指摘し「短期的には小型船(による核兵器の運搬)が最も深刻な脅威だ」との見方を示した。

 講演先のウィーンで記者団の質問に答えた。核弾頭を搭載するミサイルの実用化には、発射実験に加え、核弾頭か模造品の搭載実験が欠かせないと説明。中・長距離弾道ミサイルには大気圏への再突入の実験も必要だと指摘し「米国を射程に入れる大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発には5年以上、中距離弾道ミサイルにも5年近くかかる」と述べた。

 ヘッカー氏はまた、北朝鮮が原子爆弾を小型化し、ミサイルに搭載可能な核弾頭化を実現するのには、少なくともあと1回以上の核実験が必要との見方も示した。

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