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精神科医の小田晋さん死去
5月11日 22時24分

精神科医として数々の凶悪犯罪や社会現象を鋭く分析し、マスメディアにもたびたび登場した筑波大学名誉教授の小田晋さんが11日、心不全のため、さいたま市内の病院で亡くなりました。
79歳でした。

小田さんは昭和8年に大阪で生まれ、岡山大学医学部や東京医科歯科大学の大学院で学び、犯罪精神医学や社会精神医学などを専門に筑波大学や国際医療福祉大学などの教授を務めてきました。
また、精神科医として刑事事件で容疑者の精神鑑定を行い、昭和57年に起きた羽田空港沖の日航機墜落事故では、機長の精神鑑定を担当しました。
さらに、昭和59年から翌年にかけて食品会社が次々に脅迫され現金を要求されたグリコ森永事件や、昭和63年から翌年にかけて埼玉と東京で起きた幼女連続誘拐殺人事件、それに、平成7年の地下鉄サリン事件など、重大事件ではたびたびマスメディアに登場して、犯罪者の心理を鋭く分析しました。
こうした功績が認められ、平成5年には日本犯罪学会賞を受賞しています。
家族によりますと、小田さんは1年半前から腎臓の病気でさいたま市内の病院に入院して治療を受けていましたが、ここ数週間体調を崩し、11日午前6時45分、心不全のため亡くなったということです。

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