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ハワイでCO2濃度が過去最高値を観測
5月11日 12時18分

ハワイでCO2濃度が過去最高値を観測
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アメリカ海洋大気局は、地球温暖化の主な原因となっている二酸化炭素の濃度が、最も長く調査を続けているハワイの観測所で最高値を観測したと発表し、温暖化を防止するためには化石燃料の消費を減らす必要があると強調しました。

アメリカ海洋大気局は1958年から、ハワイにあるマウナロア山の標高3400メートルの地点に設けた観測所で、大気中の二酸化炭素の濃度を調べています。
ここでの観測値は、標高が高いため人間活動の影響を受けにくいとされていますが、海洋大気局は10日、「二酸化炭素の濃度が今月9日に初めて400ppmを超え、これまでの最高値を観測した」と発表しました。
濃度は年々、上昇していて、観測開始当初は年間0.7ppm程度だった上昇幅は、ここ10年間は2.1ppmと大幅に拡大しているということです。
背景には、中国やインドなど新興国からの二酸化炭素の排出の急増があると指摘されていて、海洋大気局の専門家は、温暖化を防止するためには化石燃料の消費を減らす必要があると強調しました。
大気中の二酸化炭素の濃度は、日本でも去年5月に、岩手県大船渡市の観測点で初めて400ppmを超えていたことが分かるなど、世界的に上昇傾向が続いています。
今回、人間活動の影響を受けにくいとされている地点でも、400ppmを超える高い濃度が初めて観測されたことで、温暖化への懸念がさらに強まりそうです。

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