【ワシントン=共同】米海洋大気局(NOAA)は10日、ハワイのマウナロア観測所で測定した大気中の二酸化炭素(CO2)の平均濃度が9日に1958年の観測開始から初めて400PPMの大台を超え、最高値を記録したと発表した。
同観測所のデータは大気の状態を正確に把握する世界の標準的指標。地球温暖化の深刻な被害を避けるためには、CO2を含む温暖化ガスの濃度を450PPMまでに抑える必要があるとされている。
NOAAによると、同観測所では今月4日までの1週間に平均399.58PPMを記録。5日以降に変動しながら上昇し、9日に400.03PPMに達した。昨年の同時期は約397PPM、10年前の同時期は約379PPMだった。
同観測所は標高3397メートルにあり、人間活動の影響を受けにくい。恒常的に400PPMを超えることになれば、地球規模の温暖化が起きた500万~300万年前の鮮新世と呼ばれる時期以来となる。
昨年春には日本やアラスカなどで月平均濃度が400PPMを超えたが、同観測所ではそれより低くとどまっていた。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、人為的な温暖化ガスの排出が急増した18世紀後半の産業革命以降の気温上昇を2度以内に抑えるには、温暖化ガス濃度を450PPMまでに抑制する必要があると指摘している。産業革命前のCO2濃度は約280PPMと推定されている。
国際社会では、温暖化ガス排出をめぐる京都議定書に代わる枠組み作りの交渉が続いているが、各国が大幅削減を受け入れるめどは立っていない。リベラルな科学者で組織する米国の「憂慮する科学者連盟」は「一刻も早くCO2排出を減らさないと、猛暑や暴風雨、干ばつなどの異常気象が常態化する」と警告する声明を出した。
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