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石川のニュース 【3月20日03時04分更新】
人工尾びれで元気に泳ぐ イルカの「ラナン」
ラナンは1996(平成8)年2月に七尾沖の定置網で捕獲、同水族館に持ち込まれた 。その際、尾びれの傷が化膿(かのう)し、治療したものの3分の2が壊(え)死(し) で失われた。他のイルカとは別の水槽で暮らすうち、ほとんど泳がなくなったばかりか、 魚のように尾を左右に動かす動きを始めた。 2004年11月、沖縄美ら海水族館のバンドウイルカ「フジ」がブリヂストンの協力 で世界初の人工尾びれ装着に成功。翌年1月にこのメンバーがラナンと対面、協力を取り 付けた。 試行錯誤の結果、着脱できる3種類の人工尾びれが作られ、主材料の硬度シリコンゴム の堅さが異なる2種類の試験装着が始まった。ラナンが人工尾びれに慣れるまで約3年を 要したが、改良を加えた尾びれで昨夏ごろから力強い泳ぎがよみがえり、立ち泳ぎや「バ イバイ」の芸もできるようになった。 20日からは1日2回、ラナンが人工尾びれで泳ぐ訓練が一般公開される。同水族館は 「障害を克服し、元気に泳ぐラナンを多くの人に見てほしい」としている。
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