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「紅いコーリャン」などの作品で知られる中国映画界の巨匠・張芸謀(チャン・イーモウ)監督(61)が、同国の「一人っ子政策」に違反して、7人もの子どもをもうけたとの情報が伝えられ、計画出産当局が10日までに調査を始めた。同国メディアによると、違反確定なら、約1億6000万元(約26億3000万円)の罰金が科せられる見込み。情報では、4人の女性との間に、7人の子どもがいるという。
映画作品だけではなく、2008年北京五輪では開会式などの総合演出を務めた巨匠チャン監督は、おきて破りの“子だくさんパパ”なのか―。中国メディアは、チャン監督の疑惑について当局が調査に乗り出したことを、こぞって報じた。
チャン監督の子だくさん疑惑は、昨年頃から中国映画界を中心に、取りざたされていた。国策「一人っ子政策」で定められた規定を、大幅に超過する7人の子どもがいるという。報道によると、その内訳は娘4人+息子3人だとされる。
母親は、1人ではない。まず、1978年に結婚した最初の妻との間に娘1人。90年に離婚後、2011年に結婚が暴露された30歳近く年下の後妻との間に、娘1人と息子2人。後妻との結婚について監督は、長く極秘にしていた。加えて恋人もしくは愛人の、別の女性との間に娘2人。さらに別の女性との間に息子1人で、計7人となる。なお、最初の結婚時、監督と女優コン・リーとの不倫関係は、なかば公然の事実だった。
一人っ子政策では、例外を除き夫婦1組について、1人の子どもしか認められていない。現在の妻が住む江蘇省無錫市の計画出産当局は、監督の子だくさん疑惑について、真偽の調査を開始。当局者は「事実であった場合にどうするかは未定だ」としている。
一方、中国メディアは違反が事実なら、日本円にして「約26億3000万円」という超高額の罰金が科せられるとの予測を示した。罰金額は、違反者の収入額や、子どもの数によって決定。成功者で子だくさんの監督は、罰金も高額になるというのが、中国メディアの見方だ。
監督と周囲は、この件について、公にコメントせず、口を閉ざしたまま。一方、国内ではインターネットを中心に批判がうず巻いている。ネット上の意見では、「金と権力があれば、法を破って、欲しいものを手に入れていいのか」という怒りの声も上がっていた。
◆張 芸謀(チャン・イーモウ)1951年11月14日、中国・陝西省西安生まれ。61歳。映画監督。84年、陳凱歌(チェン・カイコー)監督のデビュー作「黄色い大地」で撮影監督を務める。87年、コン・リーを起用した初監督作品「紅いコーリャン」でベルリン国際映画祭金熊賞。鮮烈な色彩表現が注目を集める。高倉健を敬愛し、2006年には高倉主演で「単騎、千里を走る」を製作。08年北京五輪では開会式と閉会式の演出を行った。代表作に「あの子を探して」「HERO」など。
◆一人っ子政策 1979年に始まった中国の人口抑制政策。夫婦1組につき、1人の子どもしか認めない。違反すれば、罰金となる。ただ、富裕層はあえて罰金を払って、第2子以降をもうけるという風潮もある。法規制緩和後、一人っ子同士の夫婦には2人目が認められるなど例外もできた。罰を恐れ、両親が戸籍に載せない子どもが増えるなど、問題も起きている。
(2013年5月11日06時01分 スポーツ報知)
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