2013.5.10 21:50

不敗男や!虎・メッセンジャー5勝目&3打点(2/2ページ)

メッセンジャーとハイタッチで喜ぶ阪神・和田監督=松山(撮影・中川春佳)

メッセンジャーとハイタッチで喜ぶ阪神・和田監督=松山(撮影・中川春佳)【拡大】

 またも最高のフライデーナイトになった。メッセンジャーが、自ら3点二塁打を放った。投げてはヤクルトの前に仁王立ちした。

 「ゾーンの浮いたところに来たので、フルスイングしました」

 0-0の四回一死満塁で打席が回ってきた。1ボールからの2球目、高めの直球を迷いなくフルスイングすると、打球は左中間を破り、走者一掃の先制二塁打となった。

 誇らしげに二塁ベースに立った背番号54は、ベンチに向かって両手3本の指を突き立るポーズ。ナインも身を乗り出し、仰天の一打をたたえた。

 前回3日のヤクルト戦(甲子園)でも、2-1の二回無死一塁からバスターエンドランを試み、前進してきた三塁手の横を突破。一、三塁に好機を広げる強打を見せつけた。そのときの相手も石川だった。

 本業は決して本調子ではなかった。四回までに2四球を与えるなど制球に苦しみ、毎回のように得点圏に走者を背負った。しかし、決定打を許さずに5安打完封。「何球投げてもいいからチームが勝てるような、いいピッチングをしたかった」と笑顔で振り返った。

 これで今季登板したゲームでチームは7連勝。昨年9月23日の中日戦(甲子園)からは10連勝で1分けを挟んで11戦負け知らずとなった。

試合結果へ