五回に捕手のタッチをかいくぐって生還した西岡(撮影・中川春佳)【拡大】
(セ・リーグ、ヤクルト0-5阪神、10回戦、阪神7勝3敗、10日、松山)黒土を飛び散らせ、駆ける背中を虎党の声援が押す。五回一死一、三塁。一塁走者の西岡は、大和の左翼線二塁打で一気に本塁を狙った。目の前に捕手・中村が見える。
「最短(距離)でキャッチャーを目がけていこうと思った。(タイミングが)際どくなったら、タックルするくらいの気持ちだった。交わしてセーフはランナーにとってうれしい」
タッチをかいくぐり、体をよじって、左手でホームベースに触れると、自らセーフのポーズ。ダメ押しの5点目だ。両手を広げてベンチ前で虎戦士とハイタッチ。新井良とは、抱き合って喜びを分かち合った。