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2013年5月10日(金) 東奥日報 ニュース



■ 深浦の風力発電機支柱に亀裂か

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微細な亀裂などが見つかった風力発電機の風車と支柱のつなぎ目付近
 
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微細な亀裂やボルトの破損が見つかったラガウェイ社製の風力発電機=深浦町舮作
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 今年3月、京都府伊根町で起きたオランダ・ラガウェイ社製の風力発電機の風車落下事故を受け、国内の同社製風力発電機約120基を対象に行われた点検で、深浦町にある発電機の支柱に、亀裂とみられる部分が5カ所見つかっていたことが10日、町への取材で分かった。点検は、4月に三重県津市で風車落下事故を起こした日本製鋼所製の風力発電機約100基についても実施中。県によると、県内には両社製が計4基あるが、点検を終えた事業者に対する聞き取りでは、深浦町の1基以外に問題は確認されなかった。

 深浦町の1基に関しては、5月下旬に設置業者が再度、超音波試験を行い、修理が必要かどうかを判断する。

 同町舮作のリゾート施設ウェスパ椿山内にある風力発電機は、高さ約50メートルの鉄製支柱に、風車や発電機を備える。出力は750キロワット。町によると、伊根町の風力発電機より約2年早く1999年12月から稼働し、施設内の建物に電力を供給してきた。町内の同社製風力発電機はこの1基だけ。

 経済産業省の通知を受け業者が3月24日に実施した打音検査と目視検査で、支柱と風車部分のつなぎ目の「タワートップ」と呼ばれる部分のボルト60本中5本に破損が見つかり、すぐに補修した。

 さらに4月12日、業者が追加で行った内部からの超音波試験で、タワートップ付近の5カ所に目視では確認できないものの、微細な亀裂とみられる部分があることが分かったという。町によると亀裂の長さ、深さは不明だが、伊根町で事故を起こした風力発電機の破損個所と、ほぼ同じ部分だという。ボルトの破損、亀裂の原因は不明。

 検査結果を受けて町は風車を停止し、発電機周囲を立ち入り禁止としている。

 町企画財政課の佐藤洋一課長は「このような事態は想定していなかった。仕様書では耐用年数を20年と説明している。運転を再開するにも安全を最優先したい」と話した。

 伊根町では今年3月、風力発電機1基の支柱が折れ、重さ約45トンの風車が落下した。津市では4月、支柱の頂上部分から重さ約140トンの風車と発電機が落下した。

 県内にはラガウェイ社製が深浦町と外ケ浜町に各1基、日本製鋼所製が外ケ浜町に2基ある。点検では深浦町以外の風力発電機にはいずれも問題はなかったという。

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