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【大リーグ】昨季サイ・ヤング賞投手 また勝てず 史上3度目対決も不完全燃焼2013年5月11日 紙面から ◇レイズ5−4ブルージェイズ大物投手が苦戦続きだ。9日、レイズ−ブルージェイズ戦で、レ軍はエース左腕デービッド・プライス(27)が、ブ軍はベテラン右腕R・A・ディッキー(38)がそれぞれ先発。昨季のサイ・ヤング賞投手2人が激突したが、どちらもピリッとしない内容で勝ち星がつかなかった。昨季はともに20勝と大活躍だったが、今季は2人とも防御率5点前後と乱調。ほかの元サイ・ヤング賞投手も今季は乱闘で鎖骨を骨折したり、右肩手術が決まったり…。チームの大黒柱となるべきエースに、受難が続いている。 期待された大一番も、ともに不完全燃焼だった。ディッキーとプライス。「昨季サイ・ヤング賞投手の直接対決」は、同賞が制定された1969年から史上3度目だったが、ディッキーは6イニングを5安打3失点(自責2)、プライスは8イニングを7安打4失点(自責2)で、ともに勝敗はつかなかった。 より苦しんでいるのは、ナックルボーラーのディッキーの方だ。米放送局ESPN(電子版)によれば、昨季20勝と猛威を振るった“宝刀”高速ナックルは、今季は平均球速が約3キロ落ち、ナックルが80マイル(約129キロ)以上を計時する割合は、昨季の20%から今季は約2%に激減した。右腕はこの日、今季最多の5与四球。チームもサヨナラ負けで借金は「10」に膨らみ、「もっとやれるはずなのに、思ったような球が投げられない。投球フォームを安定させる方法を見つけなければ…」と苦悩を吐露した。 一方のプライスも今季はパッとしない。米記録専門サイト「ファングラフ」によれば、直球の平均球速は、昨季の95・5マイル(約154キロ)から今季は93マイル(約150キロ)と約4キロもダウン。当然ながら被打率は反比例し、昨季の2割2分4厘から今季は2割8分6厘と打ち込まれている。 それでも、この日は8奪三振と光明は見えた。マドン監督は「この試合が弾みになるだろう。強力打線を相手に攻撃的な投球ができていた。より本来の投球に近かった」と評価。今季まだ1勝のプライス自身も「R・A(ディッキー)みたいなエースと投げ合うときは、いい球を投げなきゃね」と、明るい表情で復活への手応えを語った。 功成り名を遂げた両投手は、ここから本来の輝きを取り戻せるのだろうか。 PR情報
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