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【プロ野球】

中畑劇場 多村逆転サヨナラ弾 3−10から大逆転

2013年5月11日 紙面から

DeNA−巨人 9回裏1死一、二塁、サヨナラ本塁打を放った多村(左)と抱き合って喜ぶ中畑監督=横浜スタジアムで(市川和宏撮影)

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◇DeNA12−10巨人

 DeNAが逆転サヨナラ勝ちで打撃戦を制した。3−10の7回に代打多村、モーガンの連続本塁打などで6点を返して1点差とし、9回は1死から連打で一、二塁とし、多村が右越え3ランを放って試合を決めた。巨人は最大7点のリードを守れず4連敗。

 信じられない幕切れが、待っていた。1点を追う9回、DeNAは高城、代打後藤の連打で1死一、二塁。途中出場の多村が、この日2本目のアーチを右翼席にかけた。劇的サヨナラ勝ちで、今季巨人戦初勝利。手荒い祝福を受けるヒーローを、中畑監督は興奮して出迎えた。

 「巨人相手にやりたい勝ち方。力でねじ伏せられてきたけど、力でやり返した。表現するのが大変だよ。監督になってから、一番うれしい」。

 初回に5点を失いながら、その裏にブランコ、中村の連弾で反撃。7点差をつけられた7回もあきらめなかった。代打多村の2ラン、モーガンが来日1号ソロで続く。内村、荒波、ブランコが安打でつなぎ、中村が2点二塁打。7連打6点。気が付けば、1点差−。

 勝ちたかった。巨人・長嶋終身名誉監督が観戦に訪れていた。「きょうは1つやってみろ」とハッパをかけられて臨んだ試合。劇的勝利の後、「すごいねぇ。すごい試合でした。頑張ったね。きょうは。ナイスゲーム」と絶賛させてみせた。

 「そう言ってくれる内容だったよ。オヤジはこういう試合、大好きなんだよ」。今季0勝5敗だった巨人を、豪快にねじ伏せる戦いを披露。満足感をにじませた。

 殊勲の多村は「みんながつないでくれた」と振り返る。中畑監督も「みんなあきらめなかった。脇役は1人もいない。みんなが主役だった」と言う。今季6戦目で初のG倒で、5割復帰。昨季とは、明らかに違う。

  (鈴木創太)

 

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