ニュース詳細
円安 輸出産業の収益押し上げる5月10日 13時59分
円安ドル高は、輸出の多い自動車メーカーや電機メーカーの多くにとって収益を押し上げる追い風となっています。
このうち、自動車メーカーのことし3月期の決算では、円安によって営業利益は▽「トヨタ自動車」が1500億円、▽「ホンダ」が358億円、▽「富士重工業」が293億円それぞれ増えました。また、来年3月期(今年度)も円安の影響で押し上げられる営業利益の額は▽トヨタが4000億円、▽ホンダが2480億円、▽富士重工が639億円、▽マツダが560億円を見込んでいます。
トヨタは、今年度の営業利益が、リーマンショック前の水準に迫る1兆8000億円に達するという見通しを発表しましたが、これは1ドル=90円を前提としています。
仮に、1ドル=100円の水準が1年間続いたと仮定しますと、営業利益は、ドルに対する円安の効果だけで、さらに4000億円程度増えると見込まれています。
一方、電機メーカーも、自動車メーカーに比べると円安による効果は小さいものの、デジタル家電やパソコンなどの販売不振を補う形となっています。
このところの円安傾向が定着すれば、自動車や電機各社にとっては業績だけでなく、国内での生産や雇用を維持するうえでも追い風となります。
ただ、これ以上の円安が進むと、輸入する原材料や工場で使う電気料金などがさらに値上がりし負担が大きくなるため、企業の間では1ドル=100円程度の水準が望ましいという声も聞かれます。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|