バングラデシュの首都ダッカ郊外で10日、1千人を超える死者を出したビルの崩落現場から16日ぶりに救出された女性=AFP時事 |
バングラデシュの首都ダッカ郊外で9日、8階建てビルの崩壊事故で亡くなった労働者のひつぎを見て悲しみにくれる親戚=AFP時事 |
【ニューデリー=庄司将晃】バングラデシュの首都ダッカ郊外で起きたビル崩壊事故現場から10日、女性1人が16日ぶりに救出された。軍の広報担当者が発表した。病院に運ばれたものの意識はしっかりしているという。事故による死者は同日、1千人を超えた。
現地からの報道などによると、女性が見つかったのは崩れたビルの地下部分のモスク(イスラム教礼拝所)があった場所で、がれきの隙間にいたという。作業員の一人は地元テレビ局の取材に、「ここ2日間は何も食べていなかったが、それまではビスケットなどを食べていたそうだ」と話した。
軍幹部によると、10日午後の時点で確認された死者数は1043人。先月24日に突然崩れた8階建てビルには五つの縫製工場が入り、従業員は計3千人余り。2500人以上の生存が確認されたが、がれきをかき分けながらの捜索はなお続いている。
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朝日新聞国際報道部