ニュース詳細
全汚染水の移送 「来月上旬までに」5月5日 4時58分
K10043678411_1305050504_1305081012.mp4
地下の貯水槽からの汚染水の水漏れが相次いだ東京電力福島第一原子力発電所では、地上のタンクに汚染水を移し替える作業が続けられています。
今のところ、漏えいによる地下水の汚染などは確認されていませんが、東京電力は、タンクの増設を急いで来月上旬までにすべての汚染水の移送を終えたい考えです。
福島第一原発では、先月5日に地下の貯水槽から高濃度の放射性物質を含む汚染水の水漏れが見つかり、東京電力は、今後、貯水槽を使わないことを決め、保管している2万3000トンの汚染水すべてを地上のタンクに移す計画です。水漏れの発覚から5日で1か月になりますが、汚染水の移送は、これまでのところ大きなトラブルはなく、1号と2号の貯水槽の合わせて7000トンをタンクに移し替える作業をほぼ終えました。
残りの汚染水については1万9000トン分のタンクの増設で対応する計画で、東京電力は、設置が終わったタンクに順次、汚染水を移し、来月上旬までにすべての移送を終えたい考えです。
ただ、この間も水漏れは続いており、東京電力は、新たに漏れ出た汚染水をくみ上げて貯水槽に戻す一方、貯水槽の周辺や海側に新たに30か所の穴を掘って地下水の監視を続けています。
東京電力によりますと、これまでのところ、漏えいによる地下水の汚染を示すデータは確認されていないということですが、地下の状態は分かっていないことも多いとして、貯水槽に、より近い場所で複数の穴を掘るなど調査態勢を強化し、汚染が確認された際の対応策の検討などを進めるとしています。
[関連ニュース]
[関連ニュース] 自動検索 |
[関連リンク] |
|