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日弁連元会長の中坊公平さん死去
5月5日 19時57分

日弁連元会長の中坊公平さん死去
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日弁連=日本弁護士連合会の元会長で、破綻した金融機関の債権回収に当たる整理回収機構の社長などを務めた、中坊公平さんが、心不全のため亡くなりました。
83歳でした。

中坊さんは昭和4年に京都市で生まれ、昭和32年に大阪で弁護士になり、社会的な問題に熱心に取り組みました。
昭和48年には、粉ミルクを飲んだ乳児が死亡したり重い後遺症が残ったりした、いわゆる「森永ヒ素ミルク中毒事件」の被害者が国や企業に賠償を求めた際に、弁護団長を務めたほか、昭和60年には豊田商事事件で破産管財人を担当しました。
その後、平成2年から2年間、日弁連の会長を務めて、裁判員制度の導入に向けた議論を進めるなど、司法制度改革の推進にも取り組みました。
さらに、平成11年に設立された整理回収機構では社長や顧問を務め、不良債権の回収を進めましたが、その後、平成15年に弁護士を引退していました。
家族によりますと、中坊さんは先月20日から心臓病のため京都市内の病院に入院して治療を受けていましたが、今月3日の朝、心不全のため亡くなりました。
中坊さんの下で日弁連の事務次長を務めた、元日弁連会長で「法テラス」理事長の梶谷剛さんは、「身近な司法を目指し、司法制度改革を推進した功績は非常に大きく、忘れられません。弁護士としても大先輩であり、亡くなられたことはとても残念です」と話しています。

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