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出版社元社長らに無罪=がん効能本発行で―横浜地裁

時事通信 5月10日(金)17時3分配信

 「がんに打ち勝つ」などと錠剤の効能を記載した本を発行し、未承認の医薬品を宣伝したとして、薬事法違反(未承認医薬品の広告)罪に問われた出版社「現代書林」(東京)の元社長武谷紘之被告(74)らの判決が10日、横浜地裁であった。毛利晴光裁判長は、武谷被告と編集担当だった社員(60)、法人としての同社にいずれも無罪を言い渡した。
 武谷被告らは、2009年8月〜11年9月、東京都内の書店などで、錠剤の名前や効能などを記載した本を陳列、販売し、未承認の医薬品を広告したとして起訴された。
 錠剤が医薬品に当たるかや、本の発行が広告に当たるかが争点だった。毛利裁判長は、錠剤自体に効能の記載がなく、単体では医薬品といえないと判断。また、本と錠剤は別々に売られていることや、本の発行が7年以上前であることから、広告を行ったとはいえないとした。
 医薬品を無許可販売したとして起訴された健康食品会社社長(67)の公判は分離され、審理が続いている。
 中村周司横浜地検次席検事の話 判決内容を精査し、上級庁と協議の上対応したい。 

最終更新:5月10日(金)17時17分

時事通信

 
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