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南足柄市 漁網受入れの方針
震災で出たがれきのうち岩手県の漁網について、神奈川県南足柄市は、一部を受け入れて市の最終処分場に埋め立てる方針を固め、住民に理解を求めることになりました。
これは10日、南足柄市の加藤修平市長が記者会見し、明らかにしました。
このなかで、加藤市長は「被災地の災害廃棄物の処理は進んでいるとはいえず、復旧、復興を支援するため漁網を受け入れたい」と述べ、岩手県洋野町から漁網を最大で200トン受け入れ、焼却せずに市の最終処分場に埋め立てる意向を示しました。
受け入れる漁網は、放射性物質が1キログラムあたり100ベクレル以下のものに限り、12日処分場周辺の住民を対象に説明会を開き、理解を得たうえで受け入れを始めたいとしています。
環境省や神奈川県によりますと、岩手県内の自治体が県外での処理を希望しているがれきの漁網は1万5000トンあまりで、このうち神奈川県には300トンを受け入れるよう国が求めています。
4月、神奈川県箱根町が100トンの受け入れを表明していて、今回の南足柄市とあわせて実現すれば、神奈川県に割り当てられた分の処分先は確保できることになります。
05月10日 18時36分