朝鮮総連中央本部の購入断念 最福寺住職「圧力があったのでは」
宗教法人「最福寺」の池口恵観住職は、9日午後9時ごろ、寺のある鹿児島から羽田空港に到着し、朝鮮総連本部の購入を断念したことを明らかにした。
二転三転した今回の騒動は、いったい何だったのか。
池口氏は「迷惑をかけるから、もうお断りすることにして、もう断念しました」と話した。
池口氏は、黒のスーツに高級ブランドと思われるネクタイを締めていた。
連日、けさを着て、汗だくになっていた鹿児島県の宗教法人「最福寺」の住職・池口恵観氏は、9日夜、納付期限の10日までに、購入代金およそ45億円を調達できないとして、朝鮮総連中央本部の土地と建物の購入を断念したことを明らかにした。
最後まで交渉を続けてきた大手ゼネコンの関連会社から、融資を得られなくなったという。
池口氏は「やっぱり、何かの圧力があったんじゃないでしょうかね。それで、全部壊れていきましたからね。そこまでね、反対されるんだったら、やっぱり、まあそこを押してやらなくてもいいという気になったんですね」と話した。
二転三転してきた朝鮮総連中央本部の土地と建物の購入に関する池口氏の発言。
9日の昼すぎまで、池口氏は「まだ全然、きちんとはっきり連絡が来ないからね。あした、また報告させていただきたいと思っていますから」と、融資の実現の可能性を示唆していた。
最福寺が購入を断念したことで、問題の土地と建物は今後、再入札される見通し。
入札で、保証金として裁判所に池口氏が納めたおよそ5億円は没収される。
そのことについて、池口氏は「国民の皆さんがね、けがをしないようにと思ってやったことですからね。だからそれはもう、それで良かったんじゃないかなと思ってます」と、意味不明な発言をした。
10日に会見して、真意を説明するという。
10日の納付期限を前に、朝鮮総連中央本部は、ひっそりと静まり返っていた。