2013年度(前期) 「環境心理学」 (金・1)


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伝言板

1. リポートについて
 
リポート作成に際して,インターネット上のさまざまな情報
を利用することはOKです。画像を貼り付けることもOKですが,
本文は自分の言葉で書いて下さい。
 どこかのホームページをそのままそっくりコピーしてリポート
とした場合,0点としますので,注意して下さい。
 また参考または引用した図書については,著者名,書名,出版社,

出版年を記載して下さい。 ホームページを参考にした場合は,
そのURLを記載して下さい。
                         (2013.5.10)

2.配付資料について

 授業中に配付する資料は試験範囲ですので

 大切に保存しておいて下さい。

                          (2013.5.10)


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アクセスに際しての注意

1.インターネットにつながっているどのパソコンからもアクセスできます。

   携帯電話からもアクセス可能です。
 
2.在学生全員に大学のネットワーク使用のアカウント(IDとパスワード)が

   発行されていると思います。自分のIDとパスワードを使って大学のネット

   ワークにつながっているどのパソコン(23号館実習室および722室を含む)

   からでもアクセスできます。ただし実習室および722室で授業が行われてい

   る時は利用できません

3.6号館内の第3端末室(入ってすぐ左側の部屋)の手前半分もオープン端末

   室です。パスワードは当室で確認して下さい。ここでも注意事項をよく守って

   下さい。

4.アカウント発行の際に利用に際しての同意書が渡されているはずですので,

   それを熟読し,利用に際しては細心の注意を払って下さい。くれぐれもルール

   を守って利用して下さい。

5.ページ中の文字が青色(または紫色)でアンダーラインが引かれている

   部分をクリックするとそのサイトに飛びます(リンクします)。元に戻る場合には,

   ツールバーの「元に戻る」または「←」ボタンをクリックして下さい。

6.ページの生存期 間は計2週間です。 その日の授業のためのページは

   原則として1週間前までにアップします。ページはその授業の1週間後に撤去します。

   したがって合計生存期間は2週間です。その間にデイスクに保存するか,プリント

   アウトして下さい。

7.画像がある場合にはページの表示に時間がかかる場合があり ます。

   気長に待って下さい。


この講義の進行の仕方および成績の評価について

・授業内試験を行います(全体の評価における割合60%)。

  少なくとも1回のリポート/小テストを課します(同40%)。

  それらの総合点で評価します。

 ・授業中にプリントを配布します。プリントは当日1回だけし か配布しません

 ので,欠 席の場合は渡りません。注意してください。
 
・テキスト

 今年度はテキストは用いません。

・参考書 (シラバス参照)

 ・大野秀夫ほか編 『快適環境の科学』,朝倉書店,1993年
 
 ・大石正編 『光と人間』,朝倉書店,1999年

 ・加藤孝義 『環境認知の発達心理学ー環境とこころのコミュニケーションー』,
         新曜社,2003年

 ・三星宗雄 『環境色彩学の基礎』,マックローリン出版,2006年

1.4月12日 ガイダンス 環境心理学とは何か 

        アメニティとQOL

<ガイダンス> 

1. 環境心理学とは何か。

  環境心理学(Environmental Psychology)

 (1)人間(心理,感覚,生理,行動)とそれを取り巻く環境との相互作用

    に関する研究 

   ・色彩も環境要因の1つ →環境色彩学   

  (2)快適な環境のデザイン (心理・感覚・生理,行動的な反応を通した

     環境の再構築)

    ・高齢者,障害者の視点

2.環境心理学の誕生。

  最近の公害,環境破壊などを契機にして,1970年代に確立

  臨床心理,社会心理,地理学,建築学などを含む学際領域

  Proshansky H.M.,  Ittelson W.H. & Rivlin L.G. (1970) 

       ”Environmental Psychology:People and Their Physical Settings”

   (『環境心理学:人間とその物理的セッティング』)で初めて

    「環境心理学」という言葉が用いられた。

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アメニティとQOL

「アメニティ」 

  amenity = pleasantness (快適さ,喜ばしさ)

      ラテン語 amoenitas (快適な,喜ばしさ)

          amare (愛,愛着)

1.「環境の思想」としてのアメニテイ  

  日本では70年代後半に注目され,80年代になって定着

 ・W.ホルホード(都市計画家)

   「アメニテイとは単に1つの特質を言うのではなく,複数の総合的な価値の

   カタログである。それは芸術家が目にし,建築家がデザインする美,歴史が

   生み出した快い親しみのある風景を含み,ある状況の下では効用,すなわち

   しかるべきものが(例えば住居,暖かさ,光,きれいな空気,家の中のサービス

   など),しかるべき場所にあること,すなわち全体として「快適な環境」をいう。

   (the right thing in the right place)」

2.日本の状況

・OECD(経済開発協力機構)『日本における環境政策

     Environmental Policy in Japan』(1976)

 「日本政府は数多くの公害防除の戦闘を勝ち取ったが,環境の質

  を高めるために戦争ではまだ勝利を収めていない(Japan has won

   many pollutionabatement battles but has not won the war for

   environmental quality)」。 

  環境の質(environmental quality),あるいはよくアメニテイと呼ばれるもの

 は,静けさ,美しさ,プライバシー,社会的関係,その他生活の質

  (Quality Of Life:QOLの測定することの できない諸要素に関係している。

2.4月19日 休講

3.4月26日 休講

4.5月3日 憲法記念日のため休み

5.5月10日(予定) アメニティとQOL  私たちを取り巻く光環境

QOL (Quality Of Life)

  (1) 「人々の生活を物質的な面から量的にのみとらえるのではなく,

    精神的な豊かさや満足度を含めて,質的にとらえる考え方。医療,福祉

    の分野で重視されている」(大辞林)


   ・広義のQOL  人生の質 患者以外の,市民一般の目標

   ・狭義のQOL  生活の質 患者の医療目標

 (2)SOL と QOL

   ・SOL:Sanctuary Of Life (生命の尊厳)  より古い概念

   ・QOL

 (3)QOLの測定  自己記入方式または面接による

   a.健康関連QOL (HRQOL:Health related QOL)

     1.身体機能

     2.心の健康

     3.社会生活機能

     4.日常役割機能 

   b.EuroQoL(EQ−5D) ・・・・・プリント 0-1

     1.移動の程度

     2.身の回りの管理

     3.ふだんの活動

     4.痛み/不快感

     5.不安/ふさぎ込み

   c.SF−36(MOS−Short Form36) ・・・・・ プリント0-1 0-2

     36項目,8下位尺度

     1.身体機能
 
     2心の健康

     .3.日常役割機能(身体)

     4.日常役割機能(精神)

     5.体の痛み
  
     6.全体的健康感

     7.活力

     8.社会生活機能

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私たちを取り巻く光環境 ・・・・ プリント1,2,3

 1.さまざまな光源

  a.太陽光源

  b.白熱ランプ(ハロゲンランプ) (これまでの自動車のヘッドライト)

  c.蛍光ランプ (日本は蛍光灯天国 年間約4億本生産)

      ・電球型蛍光ランプとLED

  d.低圧ナトリウムランプ (トンネル照明)

  e.キセノンランプ 
         その他


6.5月17日(予定)  私たちを取り巻く光環境(2)

(前回の続き) 
 2.人 間の視感度 λと 略記

 3.放射量と測光量

  (1)放射量と測光量

    a.放射量 光の物理的な強度(エネルギー)
 
          人間の目の感度とは無関係に定義される 単位 W(ワット)など

    b.人間の目の感度(視感度)によって重みづけられた(補正された)

           光の強度(エネルギー)

           光束(光の測定方法が定義されない裸の測光量),光度,照度,輝度
 
    (2)光度・照度・輝度

     a.光度 点光源の明るさ 例 灯台 単位 cd(カンデラ) 

                           −> ホームページの画像参照

     b.照度 単位面積当たりに入射する光束 単位 lx(ルックス)


     c.輝度 面の明るさ 単位 cd/u

          *照度計による照度の測定

           輝度計による輝度の測定

    (3)外界の輝度・照度 ・・・・プリ ント 2

  (4)推奨照度レベル ・・・・プリント 2