医療国際展開へ、厚労省が戦略室設置
医療介護CBニュース 5月10日(金)11時46分配信
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医療国際展開戦略室について説明する田村厚労相(10日、厚労省)
厚生労働省は10日、医政局総務課に「医療国際展開戦略室」を設置した。組織・定員要求や予算措置を伴わない、局長の伺い定め室としての設置。他国での医薬品・医療機器に関する規制の研究などを行い、関係省庁との連携を図りながら国際展開に向けた取り組みを検討して実行に移す。田村憲久厚労相は同日の閣議後の記者会見で、「国際展開に向かっての後方支援をするような室になる」と語った。
戦略室の設置は、安倍晋三首相が医療の国際展開を進めるよう指示したことを踏まえた措置。
田村厚労相は会見で、戦略室が取り組むこととして、▽他国での医薬品や医療機器などに関する規制の研究▽外国人患者を受け入れる医療機関の認証制度の周知▽海外から医療人材を受け入れ、日本の医療技術やサービスへの理解を得る―などを挙げた。
その上で、外国人患者受け入れ医療機関認証制度に関して、「もともと日本は医師・看護師が不足しがちな状況。影響が出ないよう、しっかり考えていかなければならない」と述べ、国際展開を進める上では、国内の医療提供体制に配慮が必要だとの認識を示した。【高崎慎也】
最終更新:5月10日(金)11時46分