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薄板の鉄板でSS400とSPCCの成分で違いがわかる方はいらっしゃいますか?
薄板の鉄板でSS400とSPCCの成分で違いがわかる方はいらっしゃいますか?
私の知識の中だと、同じ成分の材料を熱間で圧延した鋼板がSS400で冷間で圧延した鋼板がSPCC、
冷間圧延の中でもフラットバーのような棒状の材料はSS400-Dとおもっておりましたが、
SS400とSPCCでは成分が違いますと、取引先からの指摘で困っております。
どなたかのお知恵を拝借したいと思います。よろしくお願いします。
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- 質問日時:
- 2008/7/18 14:29:43
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- 解決日時:
- 2008/8/2 03:28:36
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ベストアンサーに選ばれた回答
熱間圧延鋼板がSPH
冷間圧延鋼板がSPC
SS400は引っ張り試験で400N/mm2あればカーボンが0.45%あろうがCrが入っていようがOKです。唯一PとSにのみ成分規定がありますがそれ以外は何が入っていてもSS400なのです。以前製品の溶接割れを調査したときに炭素量がやたら多いSS材がありました。輸入の訳のわからない業者経由の格安材だったようですが、どうやら成分調整に失敗した材料を溶かして再調整するのが面倒くさいし不良品にするのももったいないのでSS材として叩き売られてようです。極端な話そういうこともあるのです。
さて、ご質問の件ですが、SPCはプレス用の材料なので展延性や伸び割れを考慮して成分を決めています。一方でSSはP・S以外は何でもOKです(国内メーカーならあまりいい加減な組成にはなっていないはずなのですが)。その辺が指摘されているのだと思います。溶接性を確保したければSM400という選択肢もありますし、引っ張り試験のクリアを保証させたければSPFCという選択肢もあります。
材料は用途によってこと細かく細分されています。以前エレベータメーカーがSSを使うべきところにSPHを使って問題になりましたよね。とにかく素材の選択に迷ったら正直にメーカーか問屋に相談すべきです。まあ、お店はちょっとでも高い素材を売ろうとするかもしれませんが、それが嫌なら自分で試験規格を決めて耐久試験をするしかないと思います。大変ですけど。
追記:
そうそう。書き忘れてましたが鋼材は熱処理するとまたぜんぜん性質が変わりますので、熱処理して使うならまたそれなりの配慮が必要です。
SS材のJIS規定についてまとめたサイトを見つけたので紹介します。
http://www.nagai-giken.com/snonfm09.html
SS540のみC、Mnの規定があるのですね。
- 編集日時:2008/7/20 09:05:42
- 回答日時:2008/7/19 22:39:28
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SS400の方がカーボン量が微量と言うことでしょうか。
SPCCは鍛圧機械分野では絞り加工用の素材です。
深絞りには適さない普通の絞り加工用です。
対してSS400はフラットバーですね。
- 回答日時:2008/7/18 21:58:38
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