ここまで打率3割。ヤクルト戦は4割と相性は抜群だ【拡大】
松山城をバックに路面機関車“坊ちゃん列車”が街路をゆく。激闘の伝統の一戦を終え、羽田から1時間半の空の旅。しかし降り立った松山ののどかな空気を、西岡の言葉がピリッと変えた。
「うぬぼれていたら、ダメですね。勢いをつけたい? 毎日そういう気持ちでやっています」
クールに、力強く、かぶとの緒を締めた。8日に延長12回の死闘を制し、東京ドームで6年ぶりの巨人戦カード3連勝。開幕から独走していたGを2・5ゲーム差と猛追し、勢い最高潮で今季6勝3敗と好相性のヤクルトに挑む。だからこそ「うぬぼれたらダメ」-。自らを、そしてチームを、いま一度引き締めるような言葉だった。
打率3割をキープする中、対ヤクルトは特に打率・400と得意だが、「どこのチームも一緒。意識せず、いつも通りやるだけです」と平常心。浮ついた気持ちなど毛頭ない。そんな西岡に呼応するように、松山空港で地元関係者から出迎えられた和田監督も、表情は引き締まっていた。