白星こそもぎ取っているが、試合終盤に、開幕直後のような安心感がない。中継ぎ陣の再編へ。阪神・中西投手コーチが新たな手を打つ。
「今までのように七回は安藤、八回は福原と決まって出すことはないと思う。そこに、加藤や筒井をかましていく可能性はある」
4月を終えた時点で、ともに防御率0・00と最高のスタートを切った2人だが、5月に入り、さすがに少し“お疲れモード”。安藤は4日のヤクルト戦(甲子園)で2失点、試合は1点差で勝ったが、ピンチを招いた。福原も5日(同)に2失点で逆転を許し、8日の巨人戦(東京D)でも八回に村田にソロを浴びるなど安定しない。
そこで白羽の矢が立ったのが、左腕の2人。左肩痛から4月18日の巨人戦(甲子園)で復帰した筒井は8試合でいまだ無失点。8日の巨人戦は延長十二回に登板して今季初セーブを挙げた。もう1人は34歳のベテラン加藤。昨季41試合で防御率0・83を残し、今季も11試合で同0・93と安定している。右2人に左2人を絡めることで、立て直すつもりだ。
4試合連続失点中の久保については「守護神ですから。そこを崩すとぐちゃぐちゃになる」と不変を強調。まずはセットアップ陣を整備し、一気に貯金を増加させる。
(紙面から)