NHK テレビ ”おはよう日本”よりの抜粋
メタボや生活習慣病の原因が、私生活だけでは
なくて、職場での働き方やすごし方にも原因が
あると言うことがわかってきたそうです。
健康診断の結果を分析しているコンサルタント
によると、例えば、システムエンジニアは、
高血圧、残業が多い職場では、肥満、又、営業
職では高血糖が見られたそうです。
職習慣がどうしてそういうことを引き起こすのか
都内のある美容室で、二年前社内で調べたところ、
思わぬ結果が出ました。
平均年齢26歳、スリムに見える皆さんですが、
血糖値がおよそ100、全国の50代と同程度の
血糖値だったとか。
アクアゼネラルマネジャー 伊藤和明さん
”血糖値が高いと言われてもぴんとこなかった
のですが、若いスタッフが多くみんな痩せて
ますし・・・・。”
深刻に受け止めた会社は健康診断を行ったコンサ
ルタントのアドバイスにしたがって、働き方を
見直すことにしました。
浮かび上がったのは美容室にありがちな職習慣
でした。
控え室の冷蔵庫には、ジュースや菓子パン、昼食
は客が途切れた間に急いで摂っていました。
一日のカロリー総量は高くないのですが、一気に
糖分を摂るために、血糖値が急上昇、忙しい営業
職にありがちな食べ方ですが、糖尿病の危険が
あります。
分析を行ったコンサルタント、 東京大学と
共同で、生活習慣病の予防を研究してこられた
医学博士の古井祐司さん、凡そ、130万人分
の健康診断のデータから、働き方と生活習慣病
関係を調べてきました。
例えば、システムエンジニアや銀行員など、長時間
パソコンに向かう人が多い職場は高血圧の人が多い
ことが解りました。
古井さんが原因だと考えたのはある状態です。
システムエンジニアは、ほぼ、12時間ぐらいパソ
コンの前にいるときがあります。常に張り詰めた
状態で仕事をしなければいけないのです。
パソコンを見続けると、体を活動的にしなければ
いけない、神経が常に刺激され、血圧の高いままに
なります。
ヘルスコミッティー 石井祐司さんは
”職習慣により病気のリスクの出方が違うと漸く
解ったのです。職種に応じたリスクにあうような
対策をすることが可能になってくると思います。”
こうした中、職場ごとに働き方を分析し、きめ
細かい健康対策に乗り出した会社もあります。
こちらの大手日用品メーカーでは、かつて、全社
一律に健康対策を行ってきましたが、三年前から
コンサルタントの指導を受け、職習慣に目を向けて
います。
花王澤田道隆社長
”(一日の中で、)職場にいる時間が圧倒的に長い
わけですから、その中で、やっぱり、職場の生活
習慣とか、健康のための習慣がどうなっているか
職場、会社全体でサポートしてあげることが重要
だと思います。”
この会社では、先ず、社員に生活習慣などのアン
ケートをとり、職種別に分析しました。
残業などで、夕食が、夜遅くなりがちな職種の
グラフでは、夜遅くなる割合が高いほど、肥満が
多いことが解りました。 身体の代謝が低い夜の
食事は肥満に繋がる上、朝の食事を抜く原因にも
なり、栄養のバランスが崩れやすい。
そこで呼びかけた対策は、会社できちんと朝食を
摂ること。 朝7時過ぎから、会社の社員食堂で
焼きたてのパンを提供、生活のリズムを朝型に変
えようという狙いです。
社員さんの話
”出きるだけきちんと朝食を摂ることで、夕食を軽く
するとか、心がけています。”
更に食堂まで、階段を使うことを呼びかけました。
こうした取り組みで、メタボおよび、その予備軍の
本社の社員がこの二年間で約3%減りました。
一方地方の事業所では、それぞれの事情に合わせて、
対策に取り組みました。従業員の4割近くがメタボ
およびその予備軍だった和歌山工場です。
対策の一つが、該当者を集めた健康指導です。
これまでは、一対一だったのですが、本人たちの
了解を得て、グループで問題点を考えました。
先ず解ったのは、本社と比べて、定時に帰宅する人
社員が多く、晩酌が毎晩の習慣になっていること、
ある社員の話
”飲むとそのままコタツで寝ちゃう。それが余計な
脂肪になっちゃう。”
更にマイカーで通勤が多いのが特徴で、自宅と
工場を往復するだけで、一日中ほとんど歩かない
人が目立ちました。こうした問題意識で改善に取り
組んでもらおうというのです。
”飲みに行ったときに、飲み過ぎちゃうか、そう
いう会話もできるので、一人より気の合う仲間が
いる方が頑張れるから、メタボフレンドということ
で・・・。”
”あまり仲間になりたくない”
(笑い)
集団指導をきっかけに、誘い合って、週三日ウオー
キングをする人のグループができるなど工場では
一年間に凡そ10%でメタボおよび予備軍の割合を
減らすことに成功しました。
花王健康開発推進部長豊沢敏明さん
”会社のことを考えたら、仕事ができなくなる人
がひとり増えたらとても大きなマイナスになります
ので、それがなくなる、これは投資になりますので、
かかったお金は必ず戻ってくると・・・。”
女子アナウンサー
”職習慣を改善するには、会社全体ですると効果的
なんですね?”
中山庸介アナウンサー
”そうなんです。冒頭で紹介した美容室も昼休みを
ゆったりとれるような、シフトを工夫して食事の
勉強会などを開いた結果、二年後に、20代の
血糖値に改善したそうです。
労働者の高齢化が進む中、企業にとって社員の
健康つくりが重要な課題です。
健康保険料の負担を抑えることにもつながりますし、
今後、効した取り組みが注目されそうです。”
メタボや生活習慣病の原因が、私生活だけでは
なくて、職場での働き方やすごし方にも原因が
あると言うことがわかってきたそうです。
健康診断の結果を分析しているコンサルタント
によると、例えば、システムエンジニアは、
高血圧、残業が多い職場では、肥満、又、営業
職では高血糖が見られたそうです。
職習慣がどうしてそういうことを引き起こすのか
都内のある美容室で、二年前社内で調べたところ、
思わぬ結果が出ました。
平均年齢26歳、スリムに見える皆さんですが、
血糖値がおよそ100、全国の50代と同程度の
血糖値だったとか。
アクアゼネラルマネジャー 伊藤和明さん
”血糖値が高いと言われてもぴんとこなかった
のですが、若いスタッフが多くみんな痩せて
ますし・・・・。”
深刻に受け止めた会社は健康診断を行ったコンサ
ルタントのアドバイスにしたがって、働き方を
見直すことにしました。
浮かび上がったのは美容室にありがちな職習慣
でした。
控え室の冷蔵庫には、ジュースや菓子パン、昼食
は客が途切れた間に急いで摂っていました。
一日のカロリー総量は高くないのですが、一気に
糖分を摂るために、血糖値が急上昇、忙しい営業
職にありがちな食べ方ですが、糖尿病の危険が
あります。
分析を行ったコンサルタント、 東京大学と
共同で、生活習慣病の予防を研究してこられた
医学博士の古井祐司さん、凡そ、130万人分
の健康診断のデータから、働き方と生活習慣病
関係を調べてきました。
例えば、システムエンジニアや銀行員など、長時間
パソコンに向かう人が多い職場は高血圧の人が多い
ことが解りました。
古井さんが原因だと考えたのはある状態です。
システムエンジニアは、ほぼ、12時間ぐらいパソ
コンの前にいるときがあります。常に張り詰めた
状態で仕事をしなければいけないのです。
パソコンを見続けると、体を活動的にしなければ
いけない、神経が常に刺激され、血圧の高いままに
なります。
ヘルスコミッティー 石井祐司さんは
”職習慣により病気のリスクの出方が違うと漸く
解ったのです。職種に応じたリスクにあうような
対策をすることが可能になってくると思います。”
こうした中、職場ごとに働き方を分析し、きめ
細かい健康対策に乗り出した会社もあります。
こちらの大手日用品メーカーでは、かつて、全社
一律に健康対策を行ってきましたが、三年前から
コンサルタントの指導を受け、職習慣に目を向けて
います。
花王澤田道隆社長
”(一日の中で、)職場にいる時間が圧倒的に長い
わけですから、その中で、やっぱり、職場の生活
習慣とか、健康のための習慣がどうなっているか
職場、会社全体でサポートしてあげることが重要
だと思います。”
この会社では、先ず、社員に生活習慣などのアン
ケートをとり、職種別に分析しました。
残業などで、夕食が、夜遅くなりがちな職種の
グラフでは、夜遅くなる割合が高いほど、肥満が
多いことが解りました。 身体の代謝が低い夜の
食事は肥満に繋がる上、朝の食事を抜く原因にも
なり、栄養のバランスが崩れやすい。
そこで呼びかけた対策は、会社できちんと朝食を
摂ること。 朝7時過ぎから、会社の社員食堂で
焼きたてのパンを提供、生活のリズムを朝型に変
えようという狙いです。
社員さんの話
”出きるだけきちんと朝食を摂ることで、夕食を軽く
するとか、心がけています。”
更に食堂まで、階段を使うことを呼びかけました。
こうした取り組みで、メタボおよび、その予備軍の
本社の社員がこの二年間で約3%減りました。
一方地方の事業所では、それぞれの事情に合わせて、
対策に取り組みました。従業員の4割近くがメタボ
およびその予備軍だった和歌山工場です。
対策の一つが、該当者を集めた健康指導です。
これまでは、一対一だったのですが、本人たちの
了解を得て、グループで問題点を考えました。
先ず解ったのは、本社と比べて、定時に帰宅する人
社員が多く、晩酌が毎晩の習慣になっていること、
ある社員の話
”飲むとそのままコタツで寝ちゃう。それが余計な
脂肪になっちゃう。”
更にマイカーで通勤が多いのが特徴で、自宅と
工場を往復するだけで、一日中ほとんど歩かない
人が目立ちました。こうした問題意識で改善に取り
組んでもらおうというのです。
”飲みに行ったときに、飲み過ぎちゃうか、そう
いう会話もできるので、一人より気の合う仲間が
いる方が頑張れるから、メタボフレンドということ
で・・・。”
”あまり仲間になりたくない”
(笑い)
集団指導をきっかけに、誘い合って、週三日ウオー
キングをする人のグループができるなど工場では
一年間に凡そ10%でメタボおよび予備軍の割合を
減らすことに成功しました。
花王健康開発推進部長豊沢敏明さん
”会社のことを考えたら、仕事ができなくなる人
がひとり増えたらとても大きなマイナスになります
ので、それがなくなる、これは投資になりますので、
かかったお金は必ず戻ってくると・・・。”
女子アナウンサー
”職習慣を改善するには、会社全体ですると効果的
なんですね?”
中山庸介アナウンサー
”そうなんです。冒頭で紹介した美容室も昼休みを
ゆったりとれるような、シフトを工夫して食事の
勉強会などを開いた結果、二年後に、20代の
血糖値に改善したそうです。
労働者の高齢化が進む中、企業にとって社員の
健康つくりが重要な課題です。
健康保険料の負担を抑えることにもつながりますし、
今後、効した取り組みが注目されそうです。”
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