社会

最福寺 朝鮮総連中央本部の購入断念
(鹿児島県)
最福寺の池口恵観法主が競売で落札した東京の朝鮮総連中央本部の土地と建物の購入代金、約45億円の納付期限が10日に迫っている。最福寺は融資に応じる可能性が残されていた最後の1社と交渉を続けていたが、資金を納付する段階になって購入を断念したことがわかった。最福寺の池口法主は、交渉を続けていた最後の1社の役員会で「融資の話が通った」との連絡を9日朝、秘書から受けたことを明らかにした。池口法主は3月に東京千代田区にある朝鮮総連中央本部の土地と建物を落札。購入するためには代金、45億1900万円を10日までに納めなければいけない。最福寺は落札当初、大手金融機関と融資の約束をしていたが、結局、交渉はまとまらず、その後、名前があがった他の数社との交渉もまとまらなかった。その後、ある民間企業が融資を申し出たものの結局、交渉はまとまらないまま納付期限2日前の8日。池口恵観法主は「最初は可能性はあったがいつのまにか1%あるかないかの可能性。」と話した。しかし、舞台裏では最後の1社とのギリギリの交渉が進められていた。そして10日、進展が。関係者によると大手ゼネコンからおよそ50億円の融資がいったんは決まった。しかし、そのわずか数時間後。なぜか、振込みの段階で納付をあきらめ購入を断念したという。
池口法主はKYTの取材に対し、「迷惑を掛けるからこちらでお
断りをした。あちこちから警察などから『どこですかどこですか』というのが来たりしたので。それでは迷惑を掛けるから」と話した。
朝鮮総連中央本部の土地と建物は再入札されることになるが、最福寺が納付した保証金5億3400万円は没収され、再入札には参加できない。
[ 5/9 19:20 KYT鹿児島読売テレビ]