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1ドル=100円までの経緯
5月10日 3時51分

1ドル=100円までの経緯
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5年前のリーマンショック以降、続いてきた円高。
金融危機によって世界各国に混乱が広がるなか、投資家から比較的、安全な通貨とみられた円に資金が集まりました。
ギリシャの財政危機をきっかけに起きたヨーロッパの信用不安が深刻さを増した2011年には一段と円高が進み、この年の10月には、1ドル=75円32銭をつけて最高値を記録しました。
円高の流れが変わったのは、去年11月の衆議院の解散がきっかけでした。
大胆な金融緩和を政権公約に掲げる安倍総裁率いる自民党が政権を取れば、日銀は一段の金融緩和に踏み切るという思惑が広がり、急速に円が売られました。
安倍内閣が発足した後のことし1月には、2年7か月ぶりに1ドル=90円台まで値下がり。
市場では、日銀の金融政策と総裁人事への関心が一段と高まっていきます。
そして、積極的な金融緩和論者として知られた黒田東彦氏が日銀の総裁に就任し、初めて開かれた先月4日の金融政策決定会合で、市場の予想を超える大規模な金融緩和策が打ち出され、円を売る動きが一段と加速しました。
その後、円が買い戻される局面もありましたが、今月3日に発表されたアメリカの先月の雇用統計の内容が市場の予想よりよかったことで円売りドル買いの動きが再び強まりました。
そして円相場は9日の海外市場で、2009年4月14日以来、およそ4年1か月ぶりに1ドル=100円台に値下がりしました。

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1ドル=100円台に 4年1か月ぶり (5月10日 5時40分)

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