再生可能エネ発電 青森県内に計画続々(2013/04/28 08:51)
 太陽光、風力発電の適地が多い青森県内では、再生可能エネルギーによる発電施設の建設計画が相次いでいる。本紙の集計では、風力は既存施設の設備容量を上回る約41万8500キロワットの立地計画が浮上。太陽光は計約5万8千キロワットの建設が予定されている。
 
 県エネルギー開発振興課によると、県内の再生可能エネルギーの稼働状況は2月現在、風力が212基で、設備容量は32万9063キロワット。
 太陽光は出力千キロワットを超えるメガソーラーが八戸、三沢、階上の2市1町で運転中。1994年から2012年12月までの家庭用太陽光の累積導入量は、計1万7141キロワットとなっている。
 青森は風力の設備容量が以前から国内トップクラス。メガソーラーも増え始めており、全国有数の再生可能エネルギー基地≠ニ言えよう。
 風力発電に比べ、太陽光発電では異業種の地元企業の参入が目立つ。風力はほとんどが資金力のある県外企業によるものだが、太陽光は風力より初期投資が少なくて済み、長い期間を要する環境アセスメントも不要。利益率も高く、地元企業がビジネスチャンスとして捉えている様子がうかがえる。
 再生可能エネルギーの柱である風力と太陽光以外でも、バイオマス発電が八戸市と平川市で計画されているほか、弘前市内では地熱発電の実現可能性を調査中。五所川原などでは小水力発電の事業化も進められている。
 県エネルギー開発振興課の関博課長は「再生可能エネルギーは地域資源。関連産業で県や県内事業者が活性化されるよう支援していきたい」と話している。(上野貴裕)

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