- [PR]
事件
最福寺が総連本部購入を断念 資金調達できず、再入札へ 融資契約締結後に「取りやめるとの連絡」
2013.5.10 00:27
[北朝鮮拉致事件]
在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(東京都千代田区)の土地、建物を45億1900万円で落札した宗教法人最福寺(鹿児島市)の関係者は9日、産経新聞の取材に、融資を依頼していた大手ゼネコン関連会社との交渉について「融資契約は完了したが、入金がなかった。中央本部の購入を断念する」と話した。池口恵観法主(76)も同日夜、取材に応じ「断念した」と述べた。
期限の10日までに代金が納付されなければ競売手続きはやり直しとなり、夏ごろに再入札が行われる。寺側は東京地裁に納付した保証金約5億3400万円を没収され、今後の競売手続きには参加できなくなる。
同寺関係者は「9日午前、いったん融資契約を締結したが、同日午後に入金を取りやめるとの連絡があった」と説明。その結果、10日までに新たな融資先と交渉をまとめるのは不可能と判断したという。
池口氏は10日午後に会見を開き、購入断念の経緯などを説明する方針。
3月の入札では最福寺を含め4者の応札があった。民事執行法は、落札者が代金を納付しなかった場合に、最高入札額から保証金を差し引いた金額を超えて入札した次点者に購入資格の繰り上げを認めているが、今回は規定に達する入札がなかった。
最福寺側は中央本部の所有権を取得できれば、総連への施設貸与に応じる意向を示していた。落札が白紙に戻れば、総連の本部機能が維持されるかは再び不透明になる。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]