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CYCLINGTIME.com

2006/7/28 11:22

ツール覇者のランディスに陽性反応


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開幕前からドーピングによる激震が走りながらも、最後はフロイド・ランディス(アメリカ、フォナック)の劇的な勝利によって幕を閉じた06ツール・ド・フランス。しかしそのランディスにドーピング陽性反応が検出された。

ランディス
『第17・19ステージと素晴らしい走りを見せたフロイド・ランディス(アメリカ、フォナック)』
ツールが終わってまもなく浮上した今回のドーピング疑惑。「陽性反応が出たのは総合上位の選手」という憶測が飛び交う中、ランディスの所属するフォナックチームが「ランディスのテストステロンの値が異常に高いという報告をUCIから受けた」と発表した。

陽性反応が出たのは、ランディスが逃げ切り優勝を遂げて一気に総合3位にジャンプアップした第17ステージ後に行われたドーピングテストだ。

陽性反応が出たのはサンプルAで、テストステロンの値が異常に高いというもの。つまりランディスの運命は、目下行われているサンプルBの結果に委ねられることになる。しかしサンプルAが陽性だった以上は、サンプルBも同じ結果が出る可能性が高い。サンプルBの結果が出るのは数日中になりそうだ。

もしサンプルBの検査結果も陽性だった場合、UCIプロツアーの規則に則って選手の疑惑が完全に晴れるまでレースに出場することができない。またランディスがフォナックチームから解雇される可能性も高い。

今回検出されたテストステロンという物質は、体質的に元々値が高い選手がいる。果たしてランディスのそれは体質的なものなのか後から処方されたものなのか、ランディスは更なる精密検査を受けることになりそうだ。また、ランディスの持病である大腿骨頭壊死の治療薬や、前夜(大きく遅れた第16ステージ後)に飲んだビールによってテストステロンの値が上がった可能性も否定できない。

当のランディスはこのドーピング疑惑を否定している。しかし薬物の使用を否定しながらも、「僕は現実主義者だ。サンプルAが陽性なら(サンプルBが違う結果がでるという)望みは薄い。」と述べている。とにかく待たれるのはサンプルBの検査結果だ。

開幕前からドーピングで揺れた今年のツール。疑わしき選手はレースから排除され、潔白な選手による潔白なツールのイメージを残していただけに、今回のランディスの陽性反応は各界に大きな波紋を広げている。

text: Kei. TSUJI
SRM

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