ロシア 赤の広場で軍事パレード

5月9日 21時55分

ロシアの首都モスクワで大規模な軍事パレードが行われ、去年５月の復帰から１年を迎えたプーチン大統領は、国防力を強化し、引き続き「強いロシア」の建設を進める考えを強調しました。

モスクワ中心部の赤の広場では、毎年５月９日に第２次世界大戦でナチス・ドイツに勝利したことを記念する軍事パレードが行われており、ことしは軍人ら１万１０００人が参加しました。
この中で、プーチン大統領は演説を行い、「われわれは世界の安全の強化のためにあらゆることをしていく。困難に打ち勝ち、繁栄し自由で強いロシアを子どもたちに引き継いでいかなければならない」と述べました。
このあと、核弾頭を搭載できる大陸間弾道ミサイル「トーポリＭ」やアメリカのミサイル防衛システムを突破できるとされる弾道ミサイル「イスカンデルＭ」などの兵器が公開されました。
プーチン大統領は、去年、国防省を巡る大がかりな詐欺事件を巡って、関与が取り沙汰された側近の前の国防相を解任せざるをえない事態に直面しました。
ことしの軍事パレードでは、引き続き「強いロシア」の建設を進める考えを強調することで、国防省や軍の威信の回復を図るねらいがあったものとみられます。