現在、日本を取り囲むように原発がある。この原発にミサイルを撃ち込まれたらどうなるだろうか。あるいは、この原発がテロの標的になったらどうなるだろうか。
その時点で日本は核爆弾が落とされたのと同じになる。通常兵器で原発を狙われても、それで「核ミサイルを撃ち込まれたのと同じ」事態になる。
日本に原発が17ヶ所(54基)もあるというのであれば、致命傷となる「急所」が17ヶ所もあるということだ。
しかも、狭い日本を取り囲むように、四国にも九州にも北海道にも、あたかも日本全土、どこでも標的にできるかのようにそれは建っている。
福島が爆発したから西日本に移住しても、西日本にも原発はある。四国に引っ越しても四国に原発がある。
あたかも、日本中どこに逃げても、日本人が安心できないように、わざと散りばめたかのようだ。
いったん戦争になれば手段を選ばないのが常
最近、原発を否定するのは日本の国防を考えていない人間だと、ひどい誹謗が言われるようになった。それは間違っている。
本当に国益を考えるのであれば、よく考えて欲しい。
原発は、通常兵器で攻撃されただけでも、本当に日本人が数百万年も日本に住めなくなる。国土が汚染され、日本人の健康が永遠に損なわれるという、致命的な敗戦をする可能性がある。
「まさか、原発を攻撃しないだろう」などと考えるのは、それこそ国防的に意味がない。最小の攻撃で、最大の効果を与えるのが戦争だとすると、原発を標的にするのは理にかなっている戦略だからだ。
これについて、どんな協定やルールや倫理観で縛っても無駄だ。話し合いができるのであれば戦争にはならない。そして、いったん戦争になれば手段を選ばないのが常だ。
だとすれば、こんなものを狭い日本に山ほど作るというのがいかに国防上から見ても馬鹿げたことであるかは誰でも理解できるはずだ。
難しい話などしていない。
「攻められると致命傷になる原発がたくさん作られたら、作られた数だけ弱点が増える」ということだ。
弱点が増えれば増えるほど弱くなる。
原発が作られれば作られるほど日本は弱くなる。
原発が増えれば増えるほど日本は危険になる。
これが理解できないのであれば、もう一度小学校からやり直したほうがいい。それくら単純で簡単な計算である。
攻められなくても、福島第一原発と同じように、地震や災害で自爆してしまう。そして、一度でも爆発したらもはや収束などできないほどの事態に陥る。それが「原発の正体」だ。
だから、原発は日本にとって重大なリスクなのである。
http://www.jaif.or.jp/ja/nuclear_world/data/f0301.html |
右派の人間が潜在的に考えていること
原発は、日本の国防にとって「足枷」になる。本当に日本の国防を考えるのであれば、むやみやたらに原発を作るのは逆に致命傷になるくらい分かる。
日本の国土、日本の国益を本当に大事に思うなら、攻められて爆発したら日本が終わるような施設をあちこちに作るのは危険なワナだと気がついたほうがいい。
北海道に逃げても、東日本にいても、西日本にいても、四国にいても、九州にいても、どこにいても助からないように、それは絶妙に配置されているのだ。
日本人は「海」が非常に大切な民族だが、太平洋も瀬戸内海も有明海も日本海も、すべてどこでも汚染できるような配置にもなっている。
たとえば、上関や伊方にある原発が福島第一と同じ事故を起こしたら瀬戸内海は百万年に渡って汚染されてしまうだろう。
敦賀や美浜の原発が福島第一級の事故を起こしたら、琵琶湖も高濃度に汚染される。
そんなことになっていいはずがないし、そんなことをさせるのは日本人であったら、絶対に何があっても許してはいけないはずだ。だから、福島第一を見て、どうなるのか分かったら、即時廃止しなければならないのである。
それなのに、そうならないのは、いったいなぜなのだろうか。
もちろん、原子力利権が原発を止めれば金が入らなくなるというのもあるが、それだけでない別の理由もある。
特に右派の人間が潜在的に考えているのはこのようなものだ。
「原発は核兵器に転用できる」
「核兵器の保有が国家防衛になる」
日本の国防を考えるのであれば順番がある
しかし、実際に核戦争になったときのことを考えて欲しい。核戦争になれば、国土の広い国と、国土の狭い国では、国土の狭い国のほうが圧倒的に不利になる。
日本は東京に核爆弾を落とされたら、その時点ですべてが終わる。
しかし、たとえば中国やロシアやアメリカでは国土が広大なので、一ヶ所の都市に核爆弾が落とされてもすべてが麻痺するということにはならない。日本は東京を攻撃されただけで麻痺する。
それならば、たとえ日本が核を持ったとしても抑止にはならないし、戦争で有利にもならない。
そもそも、それだけのために原発が必要だというのであれば、どこか1基だけ作っておけばいい。
それを54基も作って、攻められれば致命傷ともなる弱点を増やすということ事態が国防上から考えても矛盾している。
右派の人間が核兵器を持ちたいと思っているのであれば、その真意をきちんと口に出して国民の信を問うべきであるし、原発を隠れ蓑にすべきではない。
本当に日本の国防を考えるのであれば順番があって、
(1)国防上の弱点となる原発を一刻も早く廃止し、
(2)自衛隊をきちんと日本国軍に昇格させ、
(3)通常兵器を増やし、
(4)売国政治家を排除する
というのが本筋だ。原発は攻められなくても事故や災害で爆発したら、その時点で日本は終了するのだから、(1)はとにかく早急に必要とすべき事案だ。
原発というのは、事故や、災害や、戦争で、普通の事態でなくなった瞬間に、超巨大リスクになってしまうのだから、これを即時撤廃するというのに右派も左派もない。
まずは、日本の国土を、日本の自然を、日本人の健康を守るのが最優先事項である。
今回の選挙は政党で選ぶ選挙ではない
今回の選挙でどのような政治家を選ばなければならないのか。それは、次のような行動をしていた政治家だ。
(1)原発を即時廃止に向けて動いていた政治家
(2)中韓に取り込まれていなかった政治家
(3)TPPに反対していた政治家
(4)自衛隊を国軍にするために動いていた政治家
マスコミは政党に目を向けさせようとしているが、今回の選挙は政党で選ぶ選挙ではない。
本来であれば、「政党で選ぶ」というのは当たり前の話なのだが、日本の場合は、政治家が利権で動いているので、その当たり前の常識が通用しない。
1つの政党の中に、まるっきり意見と主張の違う人間が混じっていて、たとえば自民党の中でも原発推進派と反対派がいるし、民主党の中にも原発推進派と反対派がいる。
党のマニフェストを作っても、当選した瞬間にマニフェストは捨てられて、「書いてあることはやらないで、書いてないことをやる」ような政治をする。つまり、「党」が体を為していない。
それ故に、「党」ではなく「人」を見なければならない。
政治家個人を見て、インターネットで何をしてきたのかを調べて、おかしな人間であれば、たとえ支持する党であってもその政治家は当選させてはならない。
野田佳彦や橋下徹のように、行き当たりばったりに言っていることを翻して昨日と違うことを言い出す政治家も山ほどいるから、言っていることを信じてはいけない。
政治家が今までやってきたことを見て選ぶ。
「検索して、選ぶ」
それが今回の選挙に重要な「国民の義務」である。
日本を囲むように存在する原発は、国防上のリスクになる。 日本を完全破壊するような、最悪の位置配置になっている。 |
〓 この話題について、参考になる書籍・メディア