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中国「沖縄論文の背景に国内世論」5月9日 21時55分
中国共産党の機関紙が沖縄に対する日本の主権に疑問を投げかける論文を掲載したことを巡り、日本政府が「中国政府の立場を表明するものであれば断固として受け入れられない」と抗議したことについて、中国外務省の報道官は、政府の立場は論文とは異なることを示唆しながらも、論文は中国の世論を反映したものだとも述べ、日本側をけん制しました。
中国共産党の機関紙、人民日報は8日付けの紙面に尖閣諸島などに関する主張をまとめた政府系シンクタンクの研究者の論文を掲載しました。
この中で、沖縄について日清戦争のあと「日本に奪われた」と主張し、沖縄に対する日本の主権に疑問を投げかけており、日本政府は記事が中国政府の立場であるならば受け入れられないとして抗議しました。
これについて、中国外務省の華春瑩報道官は9日の記者会見で「この問題で中国政府の立場は変わっていない」とだけ述べ、暗に政府の立場は、論文とは異なることを示唆しました。
ただ、華報道官は「こうした論文が最近出てくるようになった背景には日本が島を巡って絶えず挑発的な行動をとり、中国の主権を侵しているという状況がある」と述べ、論文は、中国国内の世論を反映しているとして、尖閣諸島を巡る対立で日本側を改めてけん制しました。
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