サウジアラビア訪問時に安倍総理は講演のなかで、「世界一安全な原発技術を提供できる」と言って、日本製の原発の売り込みをしたそうです。
福島第一原発事故がまだ終息していない状況下で、なぜ「世界一安全な原発技術」などと言えるのか、まったく理解に苦しみます。
まったく悪い冗談としか思えません。現場では失笑が漏れたのではないかと思います。「王様はハダカだ!」と誰かが言うべきです。
中学生でも「何を根拠に世界一安全と言えるのか」と素朴な疑問を持つと思います。誰でも思うはずです。
安倍総理の教育論議や歴史認識を傍から見ていると、自分に都合のよい情報しか頭に入らないようです。
悪い情報は無視し、良い情報だけ選択的に取り入れ、自分を支持してくれる人のための政治に終始して、結果的に国益を損なっているように思います。
小林秀雄氏が政治家に必要な資質の第一にあげたのは、「見たいと欲しない現実までも見すえる冷徹な認識力」です。安倍総理にはそれが欠けると思います。
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