Web2.0時代、自社サイトをどう検索してもらったらよいのでしょうか、考えてみましょう。
ところで牛肉で有名な「マツサカニク」ですが、松阪肉でしょうか、それとも松坂肉?
これも検索に関わる問題です。気になる答えはガイド記事の一番最後で。
ガイド記事『名刺でばれる会社のレベル』で自社の名刺にURLを記載せず「Yahoo!で○○と入れて検索ください」と社名で検索してもらうことをおすすめしました。
ガイド記事を作成した当時、名刺にこのようなことを書いている企業はほとんどありまでしたが、今では時々目にするようになりました。「Yahoo!で個人名を入れて検索してください」という年賀状さえ届くようになりました。また電車の中吊り公告に検索エンジンでの検索を促す公告を目にするようになっています。
「allabout.co.jp」などをドメイン名と言い、世界に一つしかありません。このドメイン名取得は早い者勝ちです。早い者勝ちのためサイバースクワッティングの問題が発生するようになりました。
※【サイバースクワッティング(Cyber Squatting)】
サイバースクワッティングとはドメイン名占拠のことで、先にドメイン名をおさえてしまい後で高く売りつけることを目的としています。Yahoo!オークションには今でもドメイン名のオークションを行うカテゴリーがあります。
→ 『一番高いドメイン名は7億5千万円もした!』
日本でサイバースクワッティングが問題になり始めたのは百貨店の松坂屋の事例からです。
松坂屋が「matsuzakaya.co.jp」のドメイン名を取得をしようとした時、他社が取得済でした。早い者勝ちなので仕方がないのですが、問題は「matsuzakaya.co.jp」にアクセスするとアダルトサイトが表示されるようになっていました。こうなると企業ブランドの問題になってきます。
「matsuzakaya.co.jp」でドメイン名が取得できなかった松坂屋は「matsuzakaya-dept.co.jp」のドメイン名をとり、ホームページを開設しました。やがて紛争を解決し2001年3月9日に松坂屋が「matsuzakaya.co.jp」のドメインを取得します。「matsuzakaya-dept.co.jp」は2001年末まで移行の案内を掲載した後になくなっています。
※『インターネットアーカイブ』という1996年10月以降のWebページを保管しているオンライン図書館があります。ここで「http://www.matsuzakaya.co.jp」で検索すると松坂屋のWebサイトの変遷が分かります。
つまりWeb1.0時代、ソニーと聞けば、「sony.co.jp」とドメイン名を推測できるように社名や商標名とドメイン名を一致させることが重要でした。
検索エンジンGooのドメイン名は「goo.ne.jp」ですが、既に「goo.co.jp」が他社に取得されていました。うろおぼえでURLを入力する場合、Gooが「ne」だったか「co」だったか迷い、私もよく間違えて「goo.co.jp」にアクセスしていました。
こういうことが起きないよう社名や商標、サービスにあったドメイン名をいかにおさえるかが重要でした。
問題はよく似た社名やサービス名が複数ある場合です。サンヨー「sanyo.co.jp」は『三洋電機』がおさえているため、『山陽特殊製鋼』は「sanyo-steel.co.jp」にサッポロ一番で有名な『サンヨー食品』は「sanyofoods.co.jp」を取得しています。
サイバースクワッティング問題が起きた時の対応は?
マツサカニクは松阪肉それとも松坂肉? |
ところで牛肉で有名な「マツサカニク」ですが、松阪肉でしょうか、それとも松坂肉?
これも検索に関わる問題です。気になる答えはガイド記事の一番最後で。
ガイド記事『名刺でばれる会社のレベル』で自社の名刺にURLを記載せず「Yahoo!で○○と入れて検索ください」と社名で検索してもらうことをおすすめしました。
ガイド記事を作成した当時、名刺にこのようなことを書いている企業はほとんどありまでしたが、今では時々目にするようになりました。「Yahoo!で個人名を入れて検索してください」という年賀状さえ届くようになりました。また電車の中吊り公告に検索エンジンでの検索を促す公告を目にするようになっています。
Web1.0時代 ドメイン名が商標だった
Web2.0の前にまずはWeb1.0時代についてふりかえってみましょう。「allabout.co.jp」などをドメイン名と言い、世界に一つしかありません。このドメイン名取得は早い者勝ちです。早い者勝ちのためサイバースクワッティングの問題が発生するようになりました。
※【サイバースクワッティング(Cyber Squatting)】
サイバースクワッティングとはドメイン名占拠のことで、先にドメイン名をおさえてしまい後で高く売りつけることを目的としています。Yahoo!オークションには今でもドメイン名のオークションを行うカテゴリーがあります。
→ 『一番高いドメイン名は7億5千万円もした!』
サイバースクワッティング問題は松坂屋の事例から |
日本でサイバースクワッティングが問題になり始めたのは百貨店の松坂屋の事例からです。
松坂屋が「matsuzakaya.co.jp」のドメイン名を取得をしようとした時、他社が取得済でした。早い者勝ちなので仕方がないのですが、問題は「matsuzakaya.co.jp」にアクセスするとアダルトサイトが表示されるようになっていました。こうなると企業ブランドの問題になってきます。
「matsuzakaya.co.jp」でドメイン名が取得できなかった松坂屋は「matsuzakaya-dept.co.jp」のドメイン名をとり、ホームページを開設しました。やがて紛争を解決し2001年3月9日に松坂屋が「matsuzakaya.co.jp」のドメインを取得します。「matsuzakaya-dept.co.jp」は2001年末まで移行の案内を掲載した後になくなっています。
※『インターネットアーカイブ』という1996年10月以降のWebページを保管しているオンライン図書館があります。ここで「http://www.matsuzakaya.co.jp」で検索すると松坂屋のWebサイトの変遷が分かります。
Web1.0時代 URLの入力が前提だった
Yahoo!Japanのサービスが始まったのが1996年4月1日です。当時、既にいくつか検索エンジンは登場していましたが、企業のホームページにアクセスするにはリンク集からたどる、またURLをそのまま入力するのが一般的でした。URLを入力して企業のホームページにアクセスするのが一般的だった |
つまりWeb1.0時代、ソニーと聞けば、「sony.co.jp」とドメイン名を推測できるように社名や商標名とドメイン名を一致させることが重要でした。
検索エンジンGooのドメイン名は「goo.ne.jp」ですが、既に「goo.co.jp」が他社に取得されていました。うろおぼえでURLを入力する場合、Gooが「ne」だったか「co」だったか迷い、私もよく間違えて「goo.co.jp」にアクセスしていました。
こういうことが起きないよう社名や商標、サービスにあったドメイン名をいかにおさえるかが重要でした。
問題はよく似た社名やサービス名が複数ある場合です。サンヨー「sanyo.co.jp」は『三洋電機』がおさえているため、『山陽特殊製鋼』は「sanyo-steel.co.jp」にサッポロ一番で有名な『サンヨー食品』は「sanyofoods.co.jp」を取得しています。
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