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史上最高値の更新が続く米国市場や欧州市場の上昇などを勘案すれば、東京市場も買い優勢のまま推移するかに思われた。しかしながら、日経平均は14500円を目指すどころか前日高値を前に失速。為替相場の円高やアジア株の下落を手掛かりに、オプションSQ前ということもあって思惑売りが広がったと考えられよう。明日の寄り付きは、外部環境次第の面もあるが直近の権利行使価格14250円を意識した動きが想定される。
引け後に発表された決算では、ソニーや三井不動産などが注目される。ソニーの13.3期決算は、売上高が前の期比5%増の6兆8008億円、営業損益は2301億円の黒字(前年同期は672億円の赤字)、最終損益が430億円の黒字(同4566億円の赤字)となった。14.3期は売上高が前期比10%増の7兆5000億円、営業利益が横ばいの2300億円、最終利益が同16%増の500億円を見込む。円安効果とエレクトロニクス事業の収益改善で資産売却がなくても前期並みの営業利益を確保するとのこと。想定為替レートは1ドル=90円前後(前期は83.1円)、1ユーロ=120円前後(同107.2円)。1ドル=1円の円安が進んだ際の通期営業利益への影響は、30億円の減益要因。一方、1ユーロ=1円の円安が進んだ際は70億円の増益要因となる。売上高と営業利益はともに市場予想(7兆227億円、2019億円)を上回っており、会社側が示すエレクトロニクス事業の収益改善に対して市場の反応が気になるところ。
一方、三井不動産の13.3期決算は売上高が前の期比8%増の1兆4456億円、営業利益が同17.6%増の1481億円、最終利益が同18.6%増の594億円。14.3期は売上高が前期比5.8%増の1兆5300億円、営業利益が同8%増の1600億円、最終利益が同9.3%増の650億円。売上高と営業利益ベースでは市場予想(1兆5100億円、1520億円)を若干上回った。アベノミクスの恩恵で期待が高まっていただけに1ケタの増益率に肩透かしの感があるものの、先に発表した三菱地所が市場予想を下回る見通しで売り込まれているだけに、その二の舞は避けられそうだ。
9日の東京市場は日経平均、TOPIXともに反落。海外株高を好感して買い先行で始まったが、日経平均は前日に付けた年初来高値(14421円)付近で上値が抑えられた。その後は円相場の上昇や先物売りなどで次第に上げ幅を縮小。値がさ株を中心に利益確定売りが膨らみ、後場中頃から指数は下げに転じた。個別では、米通信会社の買収効果や4月の携帯電話契約純増数で首位となったソフトバンクが大幅高。一方、東芝やドワンゴ、ブリヂストンなどでは売りが目立った。売買代金上位には野村HD、シャープ、トヨタ、ソフトバンク、アイフルなど。業種別では、値上がりは通信、証券、鉱業、卸売、パルプ・紙など。値下がりはゴム製品、不動産、海運、倉庫・運輸、医薬品などが上位に並んだ。
9日前場の東京市場は続伸。高寄り後も底堅く推移し、高値圏でもみ合いで前場の取引を終えた。業種別では、証券・商品先物、通信業、パルプ・紙が値上がり率上位。一方で、ゴム製品、医薬品、その他製品が値下がり率上位となっている。売買代金上位は、野村HD、アイフル、トヨタ、タカラバイオ、シャープなど。
米国株式市場の上昇を受けて、朝方の東京市場は堅調。日経平均は一時前日比100円以上値上がりする場面があった。東証1部の値上がり銘柄数は923、値下がり銘柄数は642となっており、買いが優勢。規模別株価指数はすべて上昇した。富士重、野村HD、ソフトバンクが高く、タカラバイオ、ブリヂストン、東芝が安い。NYダウや独DAX指数など過去最高値をつける欧米株高を受けて、朝方から買い優勢となった。一巡後も好決算を発表した銘柄や出遅株物色が見られ、相場はじり高基調を保った。前場の日経平均は一時14400円台を回復するも8日高値(14421円)には届かなかった。後場はあすの株価指数オプションの特別清算指数(SQ)算出を控え、先物主導の展開となる可能性がある。
東京市場は海外株高を支援材料に買い優勢の展開に変わりはなさそう。目先的には為替市場の動きに注目したい。円相場は対ドル、対ユーロともに価格推移が煮詰まってきており、そろそろ動きだすタイミングとみられる。
円安方向に振れた場合、業績改善期待から輸出・外需関連の動きが強まる可能性は高い。ただ、先駆したセクターは期待先行で円安効果を先取りしており織り込み度合いが大きい。昨年11月からの上昇相場で出遅れ感のある、商社や精密・電気機器などに注目か。きょうは10時30分頃発表の中国4月CPIの発表なども注目材料だ。
日経平均の予想レンジは14300円−14420円。短期的には5日線(13964円)の強い上昇を背景に15000円台を目指す勢いで加速できるかが注目される。上値の予測値は、金融危機後の安値を起点としたV計算値14518円処、短期的な波動から得られる14765円処(4/2安値〜4/11高値までの上げ幅を4/18安値から上げたN計算値)など。基調に変化が生じやすいのは、5/10、21、6/3、17などがある。
8日のNY株式市場は上昇。ダウ平均は前日比48.92ドル高の15105.12ドルで終了した。4月の既存店売上を発表したマクドナルドが重しとなる場面もあったが、IBMやトラベラーズなどのシクリカルセクターに買いが入り、全般利益確定売りをこなしながらも堅調な地合いが続いた。
NASDAQは16.64ポイント高、S&P500は6.73ポイント高で終了。円建てのCME225先物は昨日の大証日中終値と比べ110円高の14370円、ドル建ては150円高の14410円で終えた。