プロ野球セ・パ両リーグは8日、3、4月度の「日本生命月間MVP賞」を発表し、セの投手部門で、巨人・杉内が通算9度目の受賞を果たした。WBC中の“不倫騒動”に加え、開幕当初の不調を乗り越えて結果を残した背番号18。いよいよ大好きな5月を迎えたが、今季は“ミスターメイ”で終わらない決意を強くしている。
杉内の選考対象期間の成績は、5試合で3勝0敗、防御率1・89。4月30日の中日戦(ナゴヤD)でチーム初完封勝利を挙げ、連敗を4で止めたことが決め手となった。
同じ3勝の後輩・菅野や、阪神・藤浪らといった注目株を抑えての受賞に左腕は「正直、驚いています」。今季初登板(4月3日の横浜戦=横浜)では3回途中で5失点KOされただけに「一番最初の試合があまりにも悪かったので、そのイメージが強くて…」と恥ずかしそうな表情を浮かべた。
開幕当初は首脳陣の中からも「再調整させるべき」という声が上がったほど、状態は最悪だった。昨秋に肩を故障した影響で、例年よりも投げ込み量が不足していた。年が明けても「毎朝、肩の状態を恐る恐る確かめていた」という。WBC期間中には、代表合宿中の不倫現場を写真週刊誌に報じられた。「紳士たれ」の巨人では許されない行為。開幕前に開かれた激励会では、白石オーナーから「良き選手であると同時に、良き社会人としての行動を常日頃心掛けてもらいたい」と“公開説教”を食らった。
そんなドン底から、左腕はいかにして立ち直ったのか。杉内は「コーチや周囲の手助けが大きかった」と語る。「自然と力が入ってしまっていた」という投球動作を見直し“オレ流調整”を好む一匹狼がプライドを捨ててコーチ陣とフォーム修正に取り組んだ。おかげで試合を追うごとに制球力が増し、打者の手元で曲がる変化球が復活。最近は直球の威力も以前のように戻ってきた。
7日の阪神戦は敗れてしまったが、5月は07年以降20勝2敗と最高の相性を誇る。それでも昨季ポストシーズン前に離脱したことが胸に引っかかっている。「月間MVPを取るのはいつも3、4、5月のどれか。後半でも取りたい」。今季は連覇を果たす瞬間までマウンドに立ち続ける覚悟でいる。
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