ロンドン五輪レスリンググレコローマン９６キロ級代表で“１億円の男”斎川哲克（２７＝両毛ヤクルト販売）が結婚していたことが、本紙の取材で分かった。

　斎川は昨年１２月２２日の全日本選手権９６キロ級で２連覇を達成。直後の同２８日、４年間交際していた一般女性と入籍した。今年の３月３０日には横浜市内で披露宴を行った。「もともと一緒に住んでいたので、何かが大きく変わったという感じはありませんよ」と照れ笑いを浮かべるが、最愛の人と家庭を築けたことで、レスリングにプラスになるのは間違いない。

“和製カレリン”と呼ばれる斎川は身長１８５センチで手足が長く、筋骨隆々の肉体を誇る。ロンドン五輪後には新日本プロレスが契約金１億円でオファー、アントニオ猪木率いるＩＧＦも獲得に乗り出した超逸材だ。

　しかし、レスリング続行の思いが勝った。日本人がなかなか結果を残せなかった９６キロ級に階級を上げてから１年もたたないうちに海外の強豪を撃破し、ロンドン五輪に出場した。さらに階級に慣れれば世界のトップに勝てる感触を得ており、再びレスリングのマットに立つことを決めた。

　今後もプロ転向の意思はなく、現在は６月の全日本選抜選手権に向け、練習に励む毎日だ。「今年の目標は世界選手権（９月、ハンガリー）で頑張ること。選抜でしっかり勝って出場権を得ないと。五輪？　今はまず一つ一つの試合をしっかり戦っていきたいっすね」（斎川）

　生涯の伴侶を得た和製カレリンが再びマットで大暴れしそうだ。