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総連落札の代金納付へ 最福寺「ゼネコンから融資合意」

産経新聞 5月9日(木)14時46分配信

総連落札の代金納付へ 最福寺「ゼネコンから融資合意」

宗教法人が45億円以上で落札した、朝鮮総連中央本部=26日午前、千代田区富士見(野村成次撮影)(写真:産経新聞)

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)中央本部(東京都千代田区)の土地、建物を45億1900万円で落札した宗教法人最福寺(池口恵観法主、鹿児島市)が、代金納付に向けた融資を依頼していた大手ゼネコンの関連会社との交渉で合意に達したことが9日、分かった。同寺関係者が産経新聞の取材に「会社の取締役会で正式に了承された」と明らかにした。寺側は同日中にも東京地裁への代金納付手続きを完了させるとしており、中央本部の所有権が移転する見通し。納付期限は10日だった。

【フォト】 最福寺・池口恵観氏「総連には出ていってもらおうと思っている」

 最福寺は将来的に施設を総連側に貸し出す意向だが、「総連側との関係が不明瞭なのはよくない」として、総連がいったん退去した上で賃貸借契約を締結することを貸与条件として提示していた。総連側はこれに応じる念書に署名したという。今後は、総連側がいつ中央本部を退去するかが焦点となる。

 最福寺関係者によると、寺側は別院の資産などを担保に融資を受け、購入代金にあてる方針だった。しかし、想定していた銀行や商社が難色を示し、交渉が4月中に決裂。購入断念も検討したが、同月下旬以降交渉を進めた大手ゼネコンの関連会社が9日、融資に応じることを決めたという。

 総連をめぐっては、経営破綻した在日朝鮮人系信用組合から不良債権を引き継いだ整理回収機構(RCC)に約627億円の債務を返済するよう命じた平成19年の東京地裁判決が確定。RCCの申し立てを受け、地裁が中央本部の競売手続きを進めた。

最終更新:5月9日(木)17時3分

産経新聞

 
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