ハードディスクとファイル12
MS−DOSコマンドの使い方
下は「TREESAVE.EXE」(TREESAVE.LZHを解凍したもの)というユーティリティを使用してファイルとフォルダをテキストファイル化したもの。
このユーティリティは、ドライブ単位でファイル一覧をテキストファイルとして作成できるものです。
テキストファイルですから修正も出来ます。ファイルが沢山ある方は持っておくと便利です。
なお、フリーウエア(無料)です。


d:
├─ RECYCLED........1KB.....2001/06/09 21:38:08
├─ Program Files........1KB.....2001/06/09 22:54:40
├─ pagefile.sys.....184321KB.....2001/07/14 10:18:16
├─ OfficeXPPlatform.doc.url........1KB.....2001/06/12 22:11:30
├─ OfficeXPDeveloperProductGuide.doc.url........1KB.....2001/06/12 22:14:20
├─ Templates.LNK........1KB.....2001/06/20 23:48:34
├─ Program Files <Folder>
│ ├─ folder.htt.......22KB.....2001/06/09 23:06:28
│ ├─ desktop.ini........1KB.....2001/06/09 23:06:28
│ ├─ InstallShield Installation Information........1KB.....2001/06/10 2:01:52
│ ├─ Common Files <Folder>
│ │ ├─ Microsoft Shared <Folder>
│ │ │ ├─ SpeechEngines <Folder>
│ │ │ │ └─ TTS <Folder>

下図は、コマンドプロンプト(通称DOS窓)からファイルとフォルダを画面に表示させたもの。


注、<Folder>と<DIR>はと同じ物と考えてください。(厳密には違うようですが・・・)
WIN2000の場合とWIN95、WIN98の場合、表示の順番が違いますが同じ操作が出来ます。



ツリー構造
d:\tabotabo.txt ←このようなファイルを「ルート上にあるファイル」といいます。
d:\datas\tabotabo2.txt datasフォルダに入っているファイル
d:\datas\txts\tabotabo3.txt datasフォルダの中のtxtsフォルダに入っているファイル

ファイルの保存先はDドライブのルート上であっても良いし、フォルダの中にあっても良いのですが、その構造が「木」に似ていることから「ツリー構造」と呼んでいます。

フォルダ(MS−DOSモードではディレクトリーと呼びます)が木の枝でファイルが葉っぱということですね。

MS−DOSコマンド
WINDOWSでファイル操作をする時は一般的にマウスですが、MS−DOSモードではMS−DOSコマンドをキーボードから直接入力し、Enterキーを押して実行させます。

MS−DOSコマンド 説明
dir 上の図のように d:\> の状態から dir とキーボードから直接入力してEnterキーを押します。(以下は全て同じです)
この時、必ず半角モードにしておきます。なお、大文字でも小文字でもかまいません。
また この後に続くオプションスイッチの間は半角スペースを挿入します。

dir は画面にファイルやフォルダの一覧を表示します。
ただし、Windowsのように一度にツリー表示しません。
上図のようにルート、またはフォルダにあるものだけを表示します。

dir にはオプションスイッチがあります。
dir /w とすると簡易表示で沢山表示できます。
dir /p はファイルやフォルダ多く1画面に納まりきれないとき使います。
1画面表示後、どのキーでも、押せば次画面になります。

d: dとコロンです。
ドライブのアイコンをクリックする操作と同じです。

cd datas cd はフォルダーをクリックする操作と同じです。
(コマンドとその後に続くものの間に半角スペースを挿入)
change directoryの略です。
ディレクトリは直訳すると「住所録」などの意味があります。

さらにその下のフォルダに一気に進む場合は次のようにします。

cd \datas\txts\ ←このように円マークと組み合わせます。

注、datas 等の部分は実際にあるフォルダやファイル名、ドライブ名を指定します。
cd.. cdとピリオド(ドット)が2つです。
一つ上のフォルダーに戻ります。
cd\ ルートに一気に戻ります。
copy d:\datas\*.123 a: copy はファイルをフロッピーディスクなどにコピーするコマンドです。
* は「ワイルドカード」といいます。データベースの検索などにも使いますね。
「何でも良い」という意味です。

左の例は、
dドライブのdatasフォルダー内にある拡張子が123のファイル全てを
aドライブ(DOS−V機ではフロッピーディスクドライブ)にコピー。
という処理を実行させます。

del *.123 del はファイルの削除に使います。(多分使うことは無いでしょうが)

cd 
コマンドやドライブの考え方は、ホテルを連想すると分かりやすいかもしれません。

ドライブが「階」、ルートが「廊下」、フォルダが部屋、さらにその中のフォルダが「浴室」、
ファイルが「人」てなところでしょうか・・・
で、探す人がコマンドかな?

廊下、つまりルート上で見ると、部屋(フォルダー)の入り口とか廊下にいる人(ファイル)しか見えません。
部屋の中にいる人を探すときは、その部屋の中に入らないと見えません。
浴室にいる人は浴室に入らないと見えない。
もちろん別の階にいる人はその階に移動しないと見えませんね。

この時の「見る」が「dir」です。

移動に使うコマンドが、「階(ドライブ)移動の d: 」や「部屋(フォルダー)に出入りする cd 」 等のコマンドです。
ただ、人のコピーは出来ませんが・・・(^○^)

具体的な使用例
MS-DOSモード、またはDOS窓画面で
C:\WINDOWS>
となっているとします。
WINDOWSフォルダから上に(ルートに)行く場合、
CD..
を使います。
この場合でも CD\ でかまいません。
C:\WINDOWS\SYSTEM>
なら
CD\
になります。
C:\>
になったら今度はDドライブを指定してみますと
C:\>
D: ↓
↓ はEnterキーを押すことを意味します

画面が
D:\>
 になります。


C:\WINDOWS> からでもドライブの変更可能です。
C:\WINDOWS>
d: ↓
 とします。

ドライブ変更する時、初めて指定したドライブの時はルートに移動しますが
C:\WINDOWS>
d: ↓ として移動した場合、再度 c: ↓ として元のドライブに移動すると
C:\WINDOWS> に戻ります。
ここで一覧を見てみます。
D:\>dir /p ↓
画面に上図のような一覧が出ますが、1画面に納まっていないようなら何かキーを押してください。
datasフォルダに移動してみましょう。
D:\>
cd datas ↓
この時 
cd \datas としてもかまいませんが、円マークは省略できます。
ここでも 
D:\datas>
dir /p 
を実行するとこのフォルダ内にある一覧を見ることが出来ます。
さらにTXTSフォルダがあるとすれば
D:\datas>
cd TXTS ↓
とします。

D:\> の状態から一気にTXTSフォルダに移動するときには
D:\>
cd \datas\TXT  ↓
とします。
datas フォルダに別のフォルダ 123data があるとします。
D:\datas\TXT>cd.. ↓ として次に
D:\datas\>
cd 123data ↓
とするかまたは
D:\datas\TXT>
cd d:\datas\123data ↓
このようにルートからの全てを入力して実行させても可能です。
同じドライブにあるものならこの方法で可能ですが、別のドライブのフォルダを指定することは出来ません。
間違った入力をした場合、←キーで消去します。BackSpaceキーの必要はありません。
ただし、DOS窓の場合は矢印キーとBackSpace、Deleteキーなどで修正してください。

F3キーを押すと直前に入力されていたコマンドを呼び出すことが出来ます。
cd d:\datas\123data のようにですね。
そこで、123data の部分のみ修正します。
同じような操作を繰り返すとき便利です。
では仮の例として、datasフォルダの中の123フォルダにある123のデータ(tabotabo.123)をフロッピーディスクにコピーしてみましょう。
d:\datas\123data>copy tabotabo.123 a: ↓
コマンドとファイル名、ファイル名とドライブ名との間は半角スペースを入れます。


この時、このフォルダにある全てファイルの合計サイズが1枚のフロッピーディスクに入るようであれば
d:\datas\123data>copy *.* a: ↓
このように *(ワイルドカード、つまりアスタリスク)を使います。

拡張子が123だけコピーするときは
d:\datas\123data>
copy *.123 a: ↓

また h1201.123 h1202.123 h1203.123 のファイルと別の1-2-3ファイルやエクセルファイルがある場合、この先頭に「 h 」が付く 「1-2-3ファイルだけコピー」したい場合は
d:\datas\123data>copy h*.123 a: ↓
のようにします。