スプリント買収支持獲得難航も、ソフトバンク社長が主要株主と面会へ

2013年 05月 8日 08:39 JST
 
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[東京/ニューヨーク 7日 ロイター] ソフトバンク(9984.T: 株価, ニュース, レポート)の孫正義社長は今週訪米し、買収を目指している米携帯電話会社スプリント・ネクステル(S.N: 株価, 企業情報, レポート)の主要株主と面会するが、一部株主からは買収額引き上げを求める声も出ており、支持獲得は難航する可能性がある。

スプリント・ネクステルの買収をめぐっては、米衛星放送サービス会社のディッシュ・ネットワーク(DISH.O: 株価, 企業情報, レポート)も対抗案を打ち出している。

一部の株主はロイターに対して、スプリントが予定している6月12日の株主総会で(ソフトバンクによる買収に)賛成票を投じるには、ソフトバンクは買収額を引き上げる必要がある、との姿勢を示している。

スプリントの大口株主であるポールソン&Coとオメガ・アドバイザーズは、ディッシュ案はソフトバンクより優れているようだと指摘。

他の株主も7日、訪米中に孫社長と面会するとしているが、(ソフトバンク案がディッシュを上回るとの)主張には懐疑的な見方を示した。

12月末時点でスプリント株1400万株超を保有するウエストチェスター・キャピタル・マネジメントの調査ディレクター、ロバート・リンチ氏は、ディッシュよりも迅速に買収を完了できるとのソフトバンクの主張について、ソフトバンク案を支持する理由としては十分でないと強調。「われわれは現時点では、ディッシュのほうが優れていると考えている。ソフトバンクは条件引き上げが必要になるだろう」と述べた。

 
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