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「信頼できる渡航者」入国審査を緩和…政府検討

読売新聞 5月9日(木)7時17分配信

 政府は、日本を訪れる外国人の出入国審査を緩和する方向で検討に入った。

 テロや犯罪と関係のないビジネスマンや観光客の入国手続きを自動化するトラステッド・トラベラー(信頼できる渡航者)制度の導入が柱となる。

 近くまとまる法務省の有識者会議「訪日外国人2500万人時代の出入国管理行政検討会議」の提言に盛り込まれる予定だ。

 政府は、「観光立国推進基本計画」で2020年までに来日外国人を2500万人(昨年は917万人)とする目標を定めている。観光客らを増やし経済成長につなげる狙いがある。出入国審査の緩和はこの一環で、法務省の有識者会議が11年から検討を続けてきた。

 トラステッド・トラベラー制度は、犯罪歴がないなどの条件を満たす人が対象。日本の在外公館で事前に申請したうえで、日本の空港に到着した際に指紋を登録する。次回の入国から、入国審査官の面接なしに自動化ゲートで指紋認証とパスポートの照合を行うことで出入国が可能となる。必要な法整備などを経て15年度にもまずビジネスマンを対象に運用を始め、観光客への拡大も検討する。

最終更新:5月9日(木)7時17分

読売新聞

 
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