東日本大震災で被害を受け、閉鎖状態となった岩手県大船渡市の北里大学三陸キャンパス(海洋生命科学部)について、運営する学校法人北里研究所(東京)は1日、学部を再開しない方針を明らかにした。
2011年5月に移った神奈川県の相模原キャンパスを拠点とし、三陸は研究施設にする。三陸キャンパスには震災前、学生ら約600人が在籍していた。
大船渡市内では再開を求める署名活動もあったが、大学側は「経営が厳しく、学生確保の観点からも相模原で続けざるをえない」と判断した。相模原に移転後の入学志願者は2倍以上に増えているという。
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朝日新聞社会部