デバイスは増やしてもライセンス数は増やしたくない
戦後まもなく創業したとあるバネ工場が、新しい製造設備の導入を決めました。場所は東京都大田区。古くから町工場の建ち並ぶ一角に、その工場はあります。現在の社長は 2 代目で、 6 年前に、祖父から経営を引き継ぎました。
若く、 IT にも関心の高い社長は、就任直後から、さまざまな改革を進めてきました。新しいデバイスの導入は、その一環です。まず、事務所には経営計画の作成や帳簿や出退勤管理のためのデスクトップ。大手電機メーカー勤務時代の同僚である営業部長やその部下、そして自分用に、外出時の作業に使うノート。カタログ代わりにタブレット。しかし、導入して、課題も生まれてきました。
それは、 Office アプリケーションのライセンスです。デバイスごとにライセンスが必要なため、バージョン アップされるたび、コストを負担しなければならないことが、悩みの種でした。