『ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ』のストーリー |
2002年11月、海洋博公園内にあった旧水族館に代わり、沖縄美ら海水族館が開館した。この時、華やかなオープニングの裏側で、もう一つのドラマが展開されていた。3頭の子供を産み育て“ビッグマザー”と呼ばれていたバンドウイルカのフジが、尾びれの壊死する謎の病に冒されていたのだ。切除手術で命は助かったが、尾びれの75%を失ったフジは泳ぐ気力を失ってしう。生かすだけの治療に疑問を感じた水族館の獣医師は、タイヤメーカーのブリヂストンに人工尾びれの開発を依頼する。水族館スタッフと技術者、そしてフジによる試行錯誤を経て、遂に世界初のイルカの人工尾びれが出来上がる。新しい尾びれを装着したフジは再び宙(そら)高くジャンプするまでに泳ぐ力を取り戻す。映画はこの物語を丹念に作品に仕上げている。
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