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12回V打 神様桧山様!巨人に3連勝で2・5差

プロ野球 セ・リーグ  阪神3−2巨人 (5月8日  東京D)

<巨・神>延長12回2死一塁、代打・桧山(中央)は適時二塁打を放ちナインと歓喜のポーズ
<巨・神>延長12回2死一塁、代打・桧山(中央)は適時二塁打を放ちナインと歓喜のポーズ
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 神様が決めた!阪神・桧山進次郎外野手(43)が8日、巨人戦で延長12回2死一塁から右翼線に決勝の適時二塁打を放った。待望の今季初安打で代打での通算打点を99とし、「元祖・代打の神様」八木裕現2軍打撃コーチを超える球団新記録を樹立。チームは07年9月以来、6年ぶりとなる東京ドームでの巨人戦同一カード3連勝を達成し、貯金も和田政権最多の6となった。首位・巨人とのゲーム差は2・5。5月に入り「2強」の様相を呈してきた。

 「神様」は苦しんでいた。今季ここまで無安打。それどころか、最後に安打を放ったのは昨年8月23日の中日戦(倉敷)だ。今季10打席目は同点の12回2死一塁。凡退すればチームの勝ちがなくなる場面で「代打・桧山」の声がかかった。

 巨人の4番手・マシソンに対し、カウント1ボール2ストライクと追い込まれた。「ファーストストライクを打っても、前に飛ばへん。過去の(無安打の)打席がよみがえった」。しかし、4球目。150キロ直球を叩きつけると、ワンバウンドで一塁手の頭を越えた。スタートを切っていた田上が長駆ホームイン。決勝の適時二塁打に、背番号24は二塁ベース上で両手を突き上げた。

 「本当にうれしい。正直やっと1本出たなと思いました。前に飛んでくれてラッキーなバウンドだったし、走者の田上もよく走ってくれた」

 昨季から通じて23打席ぶりの安打。代打での通算打点を99とし、八木2軍打撃コーチを抜いて球団新記録を打ち立てた。

 本来なら「去年、超えなければいけなかった」という記録。常々「そこは気にせずやってますよ」と平静を装っていたが、内心は穏やかではなかった。1軍の野手で無安打は自分だけ。ヒーローインタビューでは「2日前には能見がホームランまで打っている。野手として歯がゆかった」と正直な胸の内を語った。

 打てない時も43歳はルーティンを欠かさなかった。出番がない日も試合後はベンチ裏のミラールームで1時間以上素振り。試合前シートノックでは右翼の位置に入り、必死に打球を追った。43歳となった今でも100メートルを12秒台で走るなど、35歳の頃と肉体の数値は変わらない。「代打の神様」を「野球の神様」が見放すわけがなかった。

 チームは巨人に敵地で3連勝し、貯金6。和田監督も「ちょっと遅かったけど、やっぱり役者だね」と最敬礼だ。「伝統の一戦でチームに貢献できたことがうれしい。苦しい時もあると思うけど、コツコツ一生懸命やっていい日が訪れるように頑張っていきたい」と桧山。最も頼りになる男のバットの「開幕」とともに、首位・巨人を完全に射程圏に捉えた。

 ▼阪神・榎田(7回3安打無失点と好投)内角を攻めた中で四球になった部分もあったが、しっかり切り替えて粘って投げられた。 試合結果

[ 2013年5月9日 06:00 ]

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