第37回講談社漫画賞にグラゼニ、監獄学園、俺物語!!ほか
2013年5月9日 9:56 120
第37回講談社漫画賞の受賞作が発表された。一般部門には森高夕次原作によるアダチケイジ「グラゼニ」と、平本アキラ「監獄学園(プリズンスクール)」、少女部門には河原和音原作・アルコ作画「俺物語!!」、少年部門には新川直司「四月は君の嘘」、児童部門には雷句誠「どうぶつの国」が輝いた。
「グラゼニ」は年俸にスポットを当て、生活を懸けたプロ野球選手たちのドラマをコメディタッチで描く異色の野球マンガ。モーニング(講談社)で連載中だ。「このマンガがすごい!2012」ではオトコ編の2位に選ばれている。
「監獄学園」は女子生徒1000人に対して男子が5人しかいない、全寮制の元お嬢様女子高を舞台にしたコメディ。ハーレムを夢見る男子たちだったが、一転して囚人のような生活を強いられる様子が、お色気描写を交えて展開される。ヤングマガジン(講談社)で連載中。
「俺物語!!」は別冊マーガレット(集英社)にて連載中のラブコメディ。いかつい見た目の豪傑・剛田猛男とその幼馴染のクールなイケメン・砂川、お菓子作りが得意なピュア少女・大和の絆が描かれる。「このマンガがすごい!2013」にてオンナ編1位、コミックナタリー主催のマンガ賞「第1回マンガ秋100」でも1位を獲得している。
「四月は君の嘘」は類まれな才能を持つ中学生の男子ピアニストと女子ヴァイオリニストが、互いに高め合い成長していく青春物語。月刊少年マガジン(講談社)にて連載されている。また「どうぶつの国」は別冊少年マガジン(講談社)にて連載中。動物しかいない弱肉強食の星にやってきた人間の赤ん坊の成長と戦いを通じて、命のやりとりを描いていく。
選考委員は安童夕馬、上田美和、藤沢とおる、藤島康介、前川たけし、松苗あけみ、三田紀房の7名が務めた。贈呈式は7月2日に東京都千代田区の帝国ホテルで行われる。