海の向こうからのエールに応える快投だ。今年は春季キャンプ中に左肩痛を発症し、開幕に間に合わなかった。苦しむ中、毎年沖縄自主トレをともにするなど、尊敬してやまない虎の前守護神・藤川(現米大リーグ、カブス)から何度も激励の連絡が入った。その心遣いがうれしかった。いま、先輩は異国の地で痛めた右前腕部のリハビリからの復活を期している。多大な感謝を“逆エール”で伝えた。
この日も、2点のリードの八回に登板した福原がソロを被弾。九回を託された守護神の久保も4戦連続となる失点で救援に失敗した。勝利の方程式を担う2人が苦しむ台所事情で、左腕は8試合連続無失点。防御率0・00をキープする。
「本当に興奮しています」
終始、顔を紅潮させたままだった背番号「20」。俺もいる-。昨年リリーフ陣の一角を担い、58試合に登板した男が本領発揮だ。
(紙面から)